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探索物語  作者: 宇多川
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危険領域で活動する者達

活動再開。誤字脱字へんなとかあったらお願いします

 危険領域のとある廃村。

 三日月を背に私、菫は変異体の死骸を火葬している。

 血塗れの迷彩服、ガスマスクのフィルターからもれる呼吸音。

 侵食病を広げる胞子、胞子を吐き出す水晶と化した死骸を1つずつ処理していく。


 左手に胞子を感知し正常な空気か確認する端末を持ち、右手には松明を持っている。


 周囲を確認すると同年代らしき冒険者の少年少女、4人が確認できる。その内の少年少女1人ずつが変異体にやられ、変異体の苗床にならないように私が火葬。残りの2人は満身創痍。


 あまりも変異体と危険領域に対して危機感のない装備に怒りを通り越して、呆れ果てる私。


 そして何事もなく平然と変異体となった他の死骸を処理する異様な雰囲気を出す私の後ろに、ガスマスクをした男性が現れた。


「こんばんわ。君は、何をしている?」



 身長は170を超え、夜を思わせる黒髪。

 身体にこびりついた血と硝煙の匂い、頭の左右からねじれた角が生えており、首元に賞金稼ぎの認識票をぶら下げ、鉈を装備した男性が首をかしげていいる。



「見ての通り、この馬鹿冒険者達がやらない後始末。

 変異体を火葬している。

 侵食病の被害が出ないように、処理するのは義務だ。


 まったく、仕事があるのにめんどくさい」とぼやく私に、男性は私を観察する。


「君、探索者にしては危険領域での変異体に対する処理に手慣れている。雰囲気に私と同類、もしくは、元兵士かな?


 何者だい?」



 男性が真剣な声で、問う。


 私は間をおき、答える。


「私は、ただの新人探索者。

 あんたこそ、何者だ。ただの賞金稼ぎではないだろ。雰囲気的にも、匂い的にも殺人鬼って感じ」



 嘘をつかず、最低限の情報しか与えず、ただの『探索者』と答え、問う私。




 ただ、私の問に男性の目は不気味なほど笑っていた。




「ただの賞金稼ぎさ」

ーーーーーーーーーーーー

 時は巻き戻る。

 5月20日、午前9時。


 人が生きるということは、働くという事。

 新人とはいえ探索者なり依頼をこなし、報酬をもらわなければ生きていけない。


 危険領域、自然、侵食病による変異体、原生生物、野盗、反乱軍。


 外の世界は危険に満ちていながら、大量の資源、様々な図形、新しい生活する土地などを取り戻さなければならない。


 危険な世界での仕事は、誰もやらない。だからこそ、探索者がやらなければならない。



「今ある依頼は、これか」

 私は、探索者組合の掲示板に貼られた1枚の依頼書をとる。



『長期依頼。

危険領域で新しく拠点になる場所の探索。


 拠点確保と防衛。


 物資の運搬。


 変異体、原生生物、野盗討伐と処理。


 周辺の調査。


 期間は無制限。


報酬は、拠点確保、防衛期間、変異体、原生生物、野盗討伐。調査内容の経過を報告するたびに、仕事分を支払います。』


「かなりきつい依頼だな」と呟きながら、依頼書を受付嬢に差し出す。


「依頼を受諾しました。


 現在、危険領域へ冒険者達が活動しているので気をつけてください。

 報酬は、中立組合へ受け取ってくださいね。


 必要な道具も、外の市場でそろえて探索をしてください。

 では、よい探索を」と受付嬢に見送られ、私は必要な物資を集めるため市場へと向かった。




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