背中に背負った【剣】
かっこいいですよね
「キーンコーンカーンコーン……」
琴葉先生
「はい、今日の雑学教室を始めます。今回は言葉の誤用から少し離れて、なろうファンタジーの戦闘描写で本当によく見かける……『背中の大剣をシャキーンと引き抜く』というアクションのリアルについてお話ししましょう」
生徒A
「あ、それ僕の主人公もやってます! 背中に大きな剣を背負って、敵が現れた瞬間にサッと背後から引き抜いて構えるやつ! めちゃくちゃカッコいいですよね!」
琴葉先生
「ええ、ビジュアルとしては最高に映えますね。ですが、もしこれが『現実の物理法則』のままだとすると、主人公は敵の前でとんでもなくダサい大失態を晒すことになります」
生徒B
「大失態? 抜くのが遅れるとかですか?」
琴葉先生
「いいえ、遅れるどころか『物理的に引き抜けない』のです。人間の腕の長さには限界がありますから、背中からまっすぐ上に剣を引っ張っても、剣先がサヤから抜けきる前に腕が伸びきってしまうんですよ」
生徒A
「ええっ!? 腕が届かないんですか!?」
琴葉先生
「そうなんです。大剣どころか、普通の長さの刀でも背中からは抜けません。生徒Bくんの言う通り、歴史上の忍者も背中に刀を背負う描写が有名ですが、あれは壁を登る時などに邪魔にならないよう一時的に背負っていただけで、戦う時は腰に差すか、サヤごと外して使っていたと言われています」
生徒B
「うわあ……じゃあ、なろうの主人公が背中から一瞬で大剣を抜いてるのって、全部ファンタジーの超常パワーなんですか?」
琴葉先生
「もちろん魔力やスキルで解決してもいいのですが、もしリアルな描写で読者を『おおっ』と唸らせたいなら、サヤの構造に工夫を入れるのがおすすめです。例えば、サヤの側面(峰の側)がガバッと開く『スリット式』や、磁石や魔法の金具で固定する『サヤのないホルダー式』に設定するわけですね」
生徒A
「なるほど! 『側面に切れ込みが入った特殊なサヤから、真上ではなく前方へ引き抜いた』って1行書くだけで、一気に設定が練られてる感が出ますね!」
琴葉先生
「その通りです。ただカッコいいだけでなく、そういう細かい『理由』が描写されていると、作品のリアリティがグッと跳ね上がりますよ。では今回のまとめです。
背中の剣:普通に引っ張っても腕の長さが足りなくて抜けない
忍者の刀:移動時に背負うことはあっても、抜く時は腰が基本
解決策:サヤの側面に切れ込みを入れるなど、構造に一工夫入れる
はい、今日の授業はここまで!」
「キーンコーンカーンコーン……」
どうもどうも、私も昔は背中に背負った剣抜くの憧れましたね。
新聞紙で剣作って抜こうとして腕痛めました(超絶ダサい)
新聞紙で剣作ってたやつは高評価・コメントよろしく。
もちろんしたことない人もね(つまり全員)




