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WORLD WAR  作者: 空繰
11/26

反抗の開始

「これで全員か?」

「いえ、海軍代表がまだ」

「そうか、こんな時にも足並みが揃わないのか、、、」

「ですが代理に永野元帥がいらしております。」

「今日は宜しく頼みます」

「代わりいるなら良いか、それでは頼んだ」

「はっ、現状、大日本帝国は三つの戦線を抱えています」

「米国による太平洋戦線、印国によるビルマ戦線、そして中国による中国戦線か、、、」

「はい、今のところ我が帝国海軍は少なからず戦力を保持している事で、

米国による上陸作戦は小規模なものの、今後フィリピンや沖縄など、

 上陸してくる可能性は充分に有ります、」

「確かに、その可能性は極めて高く、そして更なる戦線の可能性も有ります」

「満州戦線か、、、」

「はい、北大西洋で負けた盟友独国は衰えつつ有り、もし独国が降伏すれば、

 大規模な侵攻が予測されるでしょう、」

「もしそうなれば大日本帝国は終わりだな、、、」

「つまりは我々に残された猶予期間は独国が降伏するまでの時間です、

 それまでに戦局を打開しなくてはなりません」

「兵力を集中して一つの戦線を抑えなくてはいけないな、、、」

「私としては中国戦線の打破が最も現実的かつ効果的だと考えます、」

「中国戦線に約130万の兵士が配備されており、

 これは総兵力の3分の1に当たります、

 もし中国戦線で勝利することが出来れば、

 それらの兵士を新たな戦線へと配置が可能で有り、

 太平洋戦線における兵力不足は解消されるでしょう、

 更に中国の抵抗勢力を制圧することにより、

 劣悪なビルマへの補給問題も解決にもつながります、」

「そういえば牟田口が行っていたエ号作戦はまだ実行中なのか?」

「はい、作戦は続行中のようです、」

「あの作戦は悪評しか聞かない後で中止命令を出しておいてくれ、」

「了解致しました、」

「一つ良いかね?」

「はい、何でしょうか?」

「確かにその意見の理論はしっかりしているが、

 ではどうやって7年も突破出来なかった中国戦線を突破する?」

「これに関しては太平洋戦線に配置された兵士を引き抜く事で、

 突破力を増進させることができるでしょう」

「ではその間の太平洋の重要拠点は誰が守る?」

「率直な意見を申し上げるとそれらは本当に重要拠点なのでしょうか?、

 この際、絶対国防圏をさらに縮小し、

 少ない兵力で万全な守りを固めるべきでしょう?」

「海を知らない陸軍らしい意見だな、そんな少数の負け戦など、

 誰が担当すると言うのだ?」

ドアがガチャリと開く、

「私が担当しましょう」

「やっと来てくれたか、山本五十六長官、」

 ブーゲンビルの傷は癒えたか?

「はい、おかげさまで、」

「あの状況を生き残るとは強運だな、」

「いえ、あの時確かに私は死んでいました、

 もはや私はこの世に未練を残した怨霊の様な者、

 ならばこそこの現世で魂尽きるまで、

 我が大日本の為全力を尽くしましょう、

 そして今刻々と敗戦が近づいている時に、

 陸軍と海軍で喧嘩するなど無意味な事はありません、

 私がその防衛任務を担うことで、

 戦線が改善するなら喜んで参加するまでです、」

「山本五十六長官殿、多大な御配慮感謝致します」

「長官の言う通りだ、

 もはや内輪揉めしている状況ではない、

 そんなことで戦争に負けた時、

 後世の日本人にどのように見るか、

 私は陸軍と山本長官の意見を全面的に支持する、

 前近代的な対立は終わりにしよう、

 今日を持って陸軍と海軍の完全なる協力体制の、

 樹立を宣言する‼︎」

「そうと決まればまずはどれほどの兵力を準備する?」

「50万の兵力が有れば完膚無きまでに撃破できるでしょう」

「太平洋だけじゃ足りないな本土から引き抜こう」

「米国にも段取りって物があるはずだ、

 全てをすっ飛ばして本土を攻撃するなど有り得ないだろう、

 本土の部隊の移動を許可する、」

「ありがとうございます」

「最初の攻撃目標は何処にする?」

「まずは大陸打通作戦時に生まれた、包囲の殲滅を行います、

 かなりの抵抗が予測されますが総兵力を挙げて撃破、

 東シナ海を利用した脱出や支援なども阻止するために、

 海軍も海上封鎖をお願いします、」

「中国沿岸など我が海軍の庭の様な物です、

 どうぞお任せ下さい、」

「この包囲地域殲滅後は、

 列車を利用して速やかに北へ移動、北京奪還を狙う敵主力部隊の包囲を狙います、

 この作戦が成功すれば中国軍は防衛部隊を一度に失うことになり、

 後はなし崩し的に中国戦線は崩壊するでしょう、」

「作戦は良く理解した、陸軍は激しい戦いになるだろうが、

 この戦いは戦線を好転させる為の第一歩だ、

 全力で容赦なく取り組んでくれ」

「最大限の力を尽くして任務を遂行致します」

「そして海軍は防衛部隊が一挙に減る、

 厳しい戦いになるはずだ陸軍が任務を遂行させる間、

 何としてでも耐えてくれ」

「是非ともこの五十六にお任せください、」

「それでは諸君これより連合軍に対する反抗作戦を開始する‼︎」


ガンバロール

ちなみにエ号作戦は第一次インパール作戦の事です

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