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夜明け 2-3
「それじゃあ行きましょうか」
「……肯定」
ペンを置いて、私達は玄関を開けます。
冷えた風が入り込みひゅうっと頬を撫でました。
家を出て、賑わい始めたばかりの通りにでます。
どこに行くのかはわかりませんが、私は歩き始めたアリウス様の後ろをついていきました。
「アリウス、依頼主何処にいる?」
「彼は今病院にいます。動けない状態で、だから俺に依頼を持ちかけました」
その会話から察するに今は病院に向かっているのでしょう。
歩きながら、私は続けてアリウス様に問いかけました。
「病?」
「いいえ、ケガをしているんです。包帯まみれで少し痛々しい姿ですが、彼もお喋り出来るくらいの余裕はあります」
そんな方が、どうして私を探るのでしょう。
私が依頼主様はどんなお方なのか聞いても、彼は"会えばわかります"とだけ答えました。
けして多くはない人の波に乗って、通りを歩いているとやがて白い壁で出来た清潔そうな建物が見えて来ます。
どうやら病院のようで、具合の悪そうな方やケガをした方がぽつぽつと中に入って行き、私達も中に入りました。
アリウス様が一人どこかへ行き、職員の方とお話をしています。




