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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
完結編:第二話「夜明け」
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夜明け 2-1



久しぶりに暖かい夜を過ごして、以前はあれほど来てほしくなかった朝が来ます。

私はアイリス様の隣に用意された布団で目を覚ましました。


ベッドの上ではまだアイリス様が眠っています。

誰かのいる朝はいつぶりでしょうか。私はしばらく寝息を聴きながら、シャオランや子供たちの事を思い出していました。


ですがそれも終わり、私は今日依頼主様にお会いしなくてはなりません。

その方にお会いして、私は何か変わるのでしょうか。


前に進めるのでしょうか。

そう考えましたが、ひとりぼっちで進むのは怖くて、会うことに不安を覚えてしまうのです。



不安を抱えたまま、私はアイリス様を起こさないように布団から出ました。

アイリス様からお借りした寝間着から修道服に着替えてから静かな廊下に出ます。


洗面所をお借りして身嗜みを調えたあと、リビングで昨日お喋りしたソファーに腰かけました。


神の像はありませんが、私はロザリオを握り、心の中で神へ祈ります。

祈りを終えたあと、朝食を作ろうにも、人様の家の食材を勝手に使うわけにもまいりません。



どうするべきか迷って、しばらくの間ソファーに座っていると、誰かが目を覚ましたようで、廊下から足音が聞こえてきます。



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