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夢の終わり 5-4
暗い森を抜けると、開けた場所に出た。
雲に覆われた月光で見えにくいものの、波の音と潮の匂いで崖下に広がる闇が海だとわかる。
マオさんが何もない場所を見て笑顔を浮かべるのを見て、胸騒ぎがした。
彼女はしゃぐ様に走り出す。
その先が彼女の見る虚ろの夢よりも深い闇だと言うのに。
「マオさん!!」
不味いと感じて俺も走り出し、彼女の両肩を掴んで思い切り後ろに引き寄せた。
マオさんはふらつき、俺の方に数歩引き下がる。
何が起こったかわからないようで、ぱちぱちと瞬きを繰り返していた。
「アリ……ウス?」
正気を取り戻したかわからない。
マオさんは不思議そうに俺を見上げていた。
俺はマオさんを離すと、彼女は海に背を向けて、俺の方を向く。
マオさんは隣に"シャオランさん"がいるのか、俺の事を説明してる様子だった。
そのあと、何もない虚空に目をやり、笑顔を浮かべる。
「アリウス、紹介する。孤児院の子供たち、双子の弟シャオラン」
紹介されたとしても、俺に彼らは見えない。
「マオさん、どこへ行くつもりだったんですか」
今マオさんを肯定しても、彼女の行こうとしていた場所を考えるとそれはマオさん自信の為にならない。
マオさんはそこまで追い詰められていた。
少し手荒くしても彼女の目を覚まさなくてはいけない。




