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交わる 4-8
俺はマオさんに"休憩がてらお話しましょう"と言って、近くの手頃な瓦礫に腰かける。
マオさんも聖堂にあった長椅子に腰かけた。
「俺、姉が二人いるんですけど、マオさんは姉達みたいにうるさくないから、落ち着くんでしょうね」
仕事の対象とあまり話さないのも事実だけど、多分彼女に関してはそこが大きいのかもしれない。
いつも家でうるさい姉達の相手をしているのと、姉達に似たような女性に少し苦手意識があった。
だから静かな人は落ち着くんだ。
「姉達、いる?」
「ええ、派手な質の姉とその逆の姉が。家に帰ると姉達が騒がしいですし、小さい頃から頭があがらないから何も言えないんですよ」
「にぎやかな家、とても良いこと」
マオさんはそう言って微笑む。
彼女が今一人ぼっちだから、どこか重みのある言葉だった。
きっと子供たちがいた頃はにぎやかで明るい日々だったんだろう。
それが急に無くなれば、俺だって寂しいと思う。




