交わる 4-4
この一週間、彼女の様子を見ていたけれど、日に日に外でぼうっとしていることが多くなった。
最初こそ掃除や洗濯と変わらず生活していたものの、今は食事もあまりとっていないのか少しやつれた様にも見える。
今彼女がしていることと言えば、薄れない信仰と夜を待つことだけだった。
端から見ている限り、彼女は夜に幻覚を見る。
「寂しい、のか」
俺はぽつりと思ったことを呟いた。
自分がそう感じるだけの憶測に過ぎないけれど、いくら一人でいようと、明るい昼間に寂しくなることはあまりない。
明るい時間は忙しかったりやることがあるから気が紛れる。
ただ夜ではそうもいかない。
何もかも静かになる夜では一人であることを突きつけられてしまうからだ。
現に彼女は寂しいと言うよりも、今は退屈であるようで暖かい日向でうとうとと眠りかけていた。
端から見れば穏やかな時間を過ごし、彼女は夜を待つ。
空が紫に染まり、薄く星が浮かんでいる。
彼女を遠くから見張っていると、彼女はぱっと顔をあげて、虚空に向かって嬉しそうに笑った。
何もない場所に語りかけ、少し話したかと思えば手をふる。
誰かを先に家に帰したように、教会に優しい目を向けていた。
彼女の見る世界で、倒木の隣に誰かが座ったのか少しだけ横にずれる。
"シャオラン"と言う名前が聞こえたあと、神妙そうな顔で何かを話始める。




