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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
現実編:第四話「交わる」
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交わる 4-3



「突然失礼しました。こちらも依頼とは言え、酷い事を言ってすみません」


俺は彼女を刺激しないように、謝罪として頭を下げた。


彼女は何も知らない。

心を壊して夢を見ているだけだ。


それが悪いことであるかと問われれば、俺は何も言えない。

しかし彼女の現状を心配している人がいるのは事実だ。


「否定、お互い仕事をしただけ。気にする、不要」


「心遣い感謝します。そちらが迷惑でなければまた来ても良いですか?俺の依頼の以前に、崩れそうな教会に一人は危ないです。復興にしても、手は必要そうですから」


木材から飛び出た釘や散らばるガラス片。

それに瓦礫だっていつ落ちるかわからない。


依頼主が危惧していたのは人拐いの面もあるだろうけど、彼女がこうして廃教会に戻った場合のことだろう。

俺は彼女がケガをしないように、そう提案すると人手が足りなかったからなのか、快く承諾してくれた。


「ありがとうございます、それでは今日はこれで。明日の昼また伺います」


この場を離れるのはあまり得策では無いものの、彼女は俺を少し警戒している。

お互い軽く挨拶をしてから、俺は町へ帰るふりをして焼けた森の中に隠れた。


遠くから様子を伺うと、彼女は再び像を磨きはじめて、綺麗になるとやることが無くなったのか休憩なのか、外に転がる倒木に腰かける。



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