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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
現実編:第二話「依頼」
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依頼 2-5



それだけでも彼女が噂で聞く"気が狂ったシスター"だと予想がつくが、依頼主の言っていた"見ればわかる"という言葉で彼女がマオ・シャオマオなのだと直感で理解できる。


洗濯物が終われば、ロープで吊られたシーツを満足そうに眺めていた。

焼け野原にある教会跡地に"何も変わらないように穏やかに過ごす様"は返って彼女の異質さを際立たせている。



しばらく彼女を見張っていて、辺りも暗くなりきった頃に彼女に変化があった。




大きな石の前で、一人何かを語り始めたんだ。

彼女は嬉しそうに、楽しそうにこの国の言葉ではない言葉で何かを語る。

虚空を見つめる目は虚ろで、知らない言葉の中からかろうじて"シャオラン"という名前と子供たちらしき名前が聞き取れた。


「これが悪霊憑きの由来か」


死んだ子供たちが今もなおそこにいるように振る舞い、虚空を見つめて嬉しそうに笑えば、それを見た人は悪霊に憑かれてしまった、あるいは気が触れてしまったと考えるだろう。



月や星の薄ぼんやりとした明かりの下、居もしない人物の幻覚を見て笑う姿や、修道服を翻して踊るようにはしゃぐ姿は不気味でもありひどく幻想的に見えた。



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