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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
現実編:第二話「依頼」
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依頼 2-3



彼が言うには、あの教会のシスターは事故で気が触れてしまった。

悪霊憑きのシスターだと言う話だった。


「なるほど、話を聞く限りなおさら私でいいのか気になりますが」


彼曰く、

噂は気にしなくて良い。

シスターが危険な目に合わないようにしてほしい。

とのことだ。


「でしたら、私が適役ですね。わかりました。この依頼受けましょう」


彼は俺に感謝の言葉を述べる。

彼はその辺りしっかりしているようで、報酬の話や報告の義務も定められた。


報告はもちろんさせてもらうつもりだ。

報酬は中々悪く無いが、怪我人相手だとどうにも調子が狂いそうになる。


「ではその条件で」


しかし情で安くするほど俺もこの仕事にいい加減ではない。

その額を出すならそれに相応しい仕事をするまでだ。

俺が承諾すると、彼は最後に感謝の言葉を述べる。


「では早速そのシスターを探しにいきます。ああ、それと」


部屋を出ようとしたところで俺は一つ伝え忘れていた事を思い出した。

依頼主は何か質問があるのかと訪ねる。

今から言うことは、どちらかと忠告に近かった。


「あんまり俺の姉口説かないでくださいね。好みのタイプじゃ無かった時に俺に愚痴る人ですから」


依頼主は笑って誤魔化した。

軽薄そうに見せて根の熱さを隠す人だと言う印象を受ける。

食えない人だと思いながら、俺は今度こそ病室を出た。



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