依頼 2-2
しかし諦めてたまるものかと言うように、その目は鋭く生気に満ちていた。
彼はまず見ず知らずの俺に依頼を持ちかけたことに対して謝罪をしてくれた。
「いいえ、謝罪は結構です。ですが、姉から私の職種を聞いたのでしょう?私は探偵ではありません、役不足でなければいいのですが」
彼は首を横に振った。むしろ適役だと思ったそうだ。
"ある噂"を聞いてから話にあったシスターの様子が気になるそうだが、怪我をしているから行けそうにないと語った。
彼は足に巻かれた包帯を軽く持ち上げて俺に見せる。
足を怪我していて満足に歩けないらしい。
「事情はわかりました。それで、そのシスターさんの名前は」
シスターの名前はマオ・シャオマオと言うらしい。見ればすぐにわかると彼は答える。
その名前を聞いて、俺はなんとなく話を察した。
「わかりました。この依頼受けましょう」
彼は安心した表情を浮かべるかと思ったが、どこか悔しそうな表情にも見てとれる。
そのシスターの様子を見て、彼自身のことも伝えてほしいと頼まれた。
彼から他にも必要となりそうな話を伺い、俺は手帳にメモを取る。
ある程度メモをして、パタンと手帳を音を立てて閉じた
「承知しました。それと、噂とはなんの事ですか?」
先ほど言っていた噂について聞くと、彼は苦々しい表情になる。
その噂がよほどひどいものか、彼がなにか怒りややりきれない思いがあるからなんだろう。




