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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
現実編:第二話「依頼」
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依頼 2-1



住み慣れた町の通りを迷うことなく歩いて行くと、この町ではわりと大きい病院にたどり着いた。

見たところちゃんと清潔さの保たれた病院で、中に入ると何かの薬品の匂いが鼻をつく。

周りを見渡すと、当然ながら明るく元気な人は少ない。


「あの、すみません」


俺はその中からはきはきと動く人物。要するに職員さんを見つけ出して、手紙に書かれた名前の人物について聞いた。

一瞬俺の仮面を見て驚いたものの、笑顔を浮かべて職員さんは答える。


なんでも大怪我をして入院していたそうだ。

俺は正直にその人に呼ばれたと答えると、職員さんは病室の道のりを教えてくれた。

お互い軽く会釈を済ませて、その病室に向かう。


途中色んな患者さんとすれ違い、似たような扉の並ぶ内の一つで足を止めた。

ノックをすると、どうぞと言う低い声が聞こえたので、俺は部屋に入る。


「失礼します、アマリリス・アルトリウスの紹介で伺いました。アリウス・アルトリウスと申します」


中にいたのは一人の患者だった。

最初に目に入ったのは身体の至るところに巻かれた包帯だ。


ベッドの上に横たわる彼は怪我を負っていて、どうにも動くことは出来無さそうだった。

そしてその顔色に驚いた、一度深い絶望を味わったように目の下のクマがあり、顔色も悪い。



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