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手紙 1-5
「食べないの?」
「アリウスの顔おかずに食べるわ」
「アリ君のお顔癒しだから……」
「二人とも変態くさいな……」
すごく落ち着かないけど、早く食べてお皿を片付けたいから俺は仮面を取る。
最も一番隠したいのは目だから、仮面はいつ外れたり外しても良いように黒い布を巻いていた。
それを見た二人は露骨にがっかりしている。
見せ物じゃないんだからそんなにがっかりしないで欲しい。
「あんた本当防御かったいわねぇ」
「残念、アリ君の目綺麗なのに」
二人は残念がって、食事を始めた。
俺は何なんだと思いつつ、言葉にはせずにパンをかじる。
「危ないって父さん母さんも言ってただろう」
「はいはい、"目を見ると石になる"、"心臓を奪われる"ってやつね。時代錯誤も良いとこだわ」
実際俺の目にそんな能力はない。ただ左右の目の色が違う程度だ。
民俗学や考古学者の父さん母さんがそう言ってたから、俺も昔から目を隠してるにすぎない。
もっとも、ずっと隠してたから恥ずかしい気持ちも少しはあった。
「まー白髪オッドアイなんて目立ちまくるから、その辺考慮してたんじゃない?」
アイリス姉さんがフォークをゆらゆら揺らしながら答える。
行儀が悪いよとたしなめると、姉さんははーいと気の抜けた返事を返した。




