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手紙 1-4
「ありがとうアリ君。それからおやすみなさい」
「マリ姉寝ない!また徹夜したの!?」
机に突っ伏したマリ姉の部屋には文字の書かれた紙ゴミに、出しっぱなしの本が山ほど溜まっている。
ホステスのアイリス姉さんとは逆に、マリ姉は作家だ。
たまに外に出るけども基本は部屋で仕事をしている。
家にこそいるけれど、家事が苦手で自分にも無頓着。
女性らしくないアイリス姉さんとは違ってこっちは放っておくと徹夜するわずっと書くわで人間らしさを捨てているんじゃないかと思う。
「次の本何書こうか迷ってたんだもん~。絵本もいいなぁ、それとも恋愛もの書こうかなぁって。アリ君好きな子いないの?」
「い・な・い、俺が女性苦手なの知ってるでしょ。ほら冷めちゃうからご飯食べて。そのあとアイリス姉さんもマリ姉も寝て良いから」
俺はマリ姉を引きずって、リビングに連れ出す。
疲れてるアイリス姉さんと、家事の出来ないマリ姉を先に椅子に座らせてから食事を並べて俺も席についた。
頂きますと呟くが、二人して俺の顔をじっと見るのが落ち着かない。




