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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
夢編:第九話「虚ろの夢」
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虚ろの夢 9-5



いえ、私の欲がこの虚ろな夢を作り出してしまった。

だから子供たちのところへ行こうとしてしまった。

これが夢だとどこかで違和感をもっていたから──。


「だから、こんな場所に来たんですね」


アリウス様は私の後ろに広がる崖を見ました。

教会から少し歩いた先にある海。

そこを繋ぐ切り立った崖の上に、私達はいました。


「肯定。しかし、もう夢は終わり。わたし、これより先どうすればいいかわからず」


アリウス様は静かに涙を流す私の前に膝をつきます。

懐から取り出した白いハンカチを差し出してくれました。


「マオさん、一つお願いがあるんです。あなたの様子を探るように俺に依頼した方、俺の依頼主にあってもらえませんか?考えるのはそのあとで言いはずです」


アリウス様の依頼主。

時間が来たら、アリウス様が話すと言っていた方です。

私は少し悩んで、アリウス様の差し出したハンカチを受けとりました。


虚ろの夢に逃げ、気が狂ったシスターを探る彼の依頼主。

正直どんな方なのかわからず、怖い思いもありました。



ですが、どう生きていけば良いかわからない私は、その方に会う他なかったのです。





うつろのゆめ 夢編:第九話「虚ろの夢」終了



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