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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
夢編:第九話「虚ろの夢」
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虚ろの夢 9-2



シャオランはと言うと軽く会釈をするだけです。

いつもはもっと愛想の良い子ですのに、やはり警戒してるのでしょうか。

ちょっと怒っているようにも見えます。


「マオさん、どこへ行くつもりだったんですか」


アリウス様は子供たちを気にする様子もなく、話を切り出しました。

子供たちは無視されたことにショックを受けたのか、私の後ろに隠れて落ち込んでしまいます。

シャオランは子供たちの頭を撫でていますが、アリウス様を睨み付けていました。


「?、わたし、子供たちのところ行く」


私は子供たちと手を繋ぎます。

アリウス様の顔は表情こそ読み取れませんが、月の隠れた暗い夜に浮かぶ白い仮面はどうしてか恐ろしくみえました。


「その子供たちや、シャオランさんは今もそこに?」


アリウス様がおかしな質問をするのですから、私は笑ってしまいます。

どうしてそんなことを聞くのでしょう。

子供たちはアリウス様にご挨拶をして、シャオランだって子供たちのそばにいると言うのに。


「肯定。子供たち、アリウスの仮面怖がってる。シャオラン、アリウス警戒する。しかしアリウス良き人。怖がる必要ない」


私は子供たちに微笑みかけますが、子供たちは変わらず落ち込んでいました。

ですが興味が無くなった訳ではなく、ちらちらとアリウス様の様子を伺っています。



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