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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
夢編:第八話「明けない夜」
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明けない夜 8-1



「長居する訳にもいきません。今日はこのくらいにしておきますね」


積み上げられた廃材と瓦礫の前で、アリウス様は両手を払います。

訪れた昼頃から夕方まで、休憩こそ挟んだものの瓦礫の撤去を手伝ってくれていました。


私はと言うものの、せいぜい小さな瓦礫を運ぶのがやっと。

それでもこの非力な身体は疲れきっておりました。


アリウス様は夕陽を吸い込んだ首筋の汗を拭い、また優雅に一礼します。


「それでは、失礼します。瓦礫が残っているのでまた手伝いに来ますね。くれぐれも一人で無理しないようにお願いします」


アリウス様は一言釘をさすと、早々に帰り支度を始めました。

せめて休んで行けば良いのに、アリウス様に"仕事がありますから"と断られてしまいます。


「アリウス、わたしとても感謝。しかし如何なる礼するべきかわからず」


「マオさん、神様は喜んでおられますか?」


私は帰る用意が出来たアリウス様に、せめてもの感謝として深くお辞儀をしておりましたが、アリウス様の言葉でぱっと顔をあげました。

どういう意味か、考えあぐねているとアリウス様は言葉を続けます。



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