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昼と夜 7-2
ですが町で悪霊憑きだなんて呼ばれてるとは思いませんでした。
自分の悪評を聞かされてるようで、私は何も言えず、顔に暗い影を落とすしかありません。
「ひ、否定。わたし悪霊憑き違う。精神安定、思考正常。きっと何かの勘違い」
彼はそれ以上何も言いませんでした。
数秒気まずい沈黙が続いた後、そうですか、と答えただけです。
「突然失礼しました。こちらも依頼とは言え、酷い事を言ってすみません」
彼はゆっくりと頭を下げました。
最初は怖い方かと思いましたが、礼儀正しい青年のようです。
誰かに依頼された身ですから、きっと厳しい事を言わざるを得なかったのでしょう。
「否定、お互い仕事をしただけ。気にする、不要」
「心遣い感謝します。そちらが迷惑でなければまた来ても良いですか?俺の依頼の以前に、崩れそうな教会に一人は危ないです。復興にしても、手は必要そうですから」
ちょうど人手には困っていたところでした。
それに、彼は悪い人には見えません。
子供たちと会えるのは夜だけで昼間は寂しい思いをしていましたから、ありがたい申し出でした。
「了承!人手足らず。故に熱烈歓迎」
お礼を述べるのはこちらですのに、アリウスと名乗った彼はありがとうございますと一礼してから教会を去ります。
私はその背中を見送りながら、町へと帰っていく彼に一抹の不安も覚えました。




