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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
夢編:第六話「来訪者」
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来訪者 6-4



私は聖堂でずっと待っていましたが、心が不安に満ちてしまって、外にある兵士様の造った墓のような何かに歩み寄ります。

それは昨日と何も変わらず、静かに佇んでいました。



ごくりと息を飲み、私は石の前に屈み、その土を掘り起こそうと手を伸ばし──



「ねーちゃん」


驚いたのと、シャオランの声だったのとで私は勢いよく振り向きました。

心臓がどくどくと鳴っていて、子供たちも不安そうにシャオランの後ろで見ています。

何か疚しい事をしたような気分でした。


「ねーちゃん、悪いことはダメっすよ。兵士が誰かのお墓だって言ってたんすよね」


そうです、これは誰かのお墓です。


いえ、兵士様は子供たちのものだと。


ですが、シャオラン達は目の前に。


じゃあこのお墓は一体誰の。


あれ、私はシャオランにお墓の話をしたこと──。


「マオ先生!」


子供たちの声で、私ははっと正気に戻りました。

子供たちは私の腕を止めるように抱きついていて、私は悪いことをしてしまったような罪悪感に駆られます


『ごめんなさい、怖がらせてしまいましたね』


大丈夫ですよと、土をつける前だった手で子供たちを撫でました。

今子供たちは目の前にいる。

それだけで私は十分でした。



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