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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
夢編:第六話「来訪者」
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来訪者 6-3



『シャオラン達は生きていましたもの。気にする必要なんて……』


私は不安を振り払う様に井戸に向かいました。

ですが、その井戸も兵士様曰く子供たちの亡骸が見つかった場所。

私は恐る恐る井戸を覗きました。

暗くて深い穴があり、底にきらきらと光る水面があるだけです。


『昨日会いに来てくれましたもの……。あれは夢などではありません……』


自分に言い聞かせ、私は水を汲んで洗濯を始めました。

昨日したことを繰り返しますが、家中の汚れたものを集めたのです。

当然、時間もすごくかかります。


少しずつ休憩を挟んで、時計の針が二周目に差し掛かりかけたところでようやく終わりました。

いつみても、白くなった布が風に吹かれる様は壮観です。


次に聖堂の掃除にようやく取りかかります。

ですが大きな瓦礫も黒焦げの木材もあるのですから、どこから取りかかっていいのかわかりません。

私はとりあえず割れたステンドグラスを箒で集めたり、神の像を磨くしかありませんでした。


誰の手も借りられず、誰もいない教会を一人で掃除するのは大変で、結局掃除が終わる頃には夜になってしまいました。

ずっと動き回っていましたから、私はもうくたくたです。


『子供たちは何をしているのでしょう』


昼食の時間になっても、もうすぐ夕食の時間も訪れそうですのに、誰も帰って来ません。



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