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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
夢編:第五話「夜の夢こそまこと」
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夜の夢こそまこと 5-3



「大丈夫っすから」


シャオランは見透かしたのか、安心させるように優しく笑いました。

彼が微笑む様を見るのは少し珍しくて、私は"お風呂からあがったら沢山お話しましょう"と子供たちに伝えてから浴室に入りました。


泥だらけの修道服を脱ぎ、芯まで冷えきった身体をシャワーで暖めます。

泥で汚れた身体、涙で腫れた目が癒えていく感じがして、清潔な服に着替えるとようやく人心地つきました。


リビングに戻ると、シャオランと子供たちは大きなソファーに座っていて、私に気づくと手招きをしてくださいます。


「マオせんせー!おかえり、ねー絵本読んでー!」


「こら、ねーちゃん疲れてるんすよ。明日にしてもらいな」


絵本を見せる子を、シャオランはたしなめるように乱暴に撫で回しました。

子供たちは眠りたくないのか、やだやだと駄々をこねます。


その様子を見て私はくすくすと笑い、向かい側にある煤けたソファーに座りました。

もちろん座る前にちゃんと煤を払います。


『構いませんよ、私も今日は夜更かししたい気分なのです。皆で絵本を読みましょう』


子供たちはシャオラン側のソファーに座っていたのに、わざわざ私の隣にぎゅうぎゅうと詰めて座りました。



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