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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
夢編:第四話「神様のいない日」
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神様のいない日 4-4



兵士様が何かを叫んでいましたが、もう何も聞きたくなくて耳を塞いで、帰る場所はもうないのに教会を目指して走ります。

その道中、嫌でも変わり果ててしまった景色が目に映りました。


皆とおいかけっこをして遊んだ草原は焼け野原になり、どんぐりを取ってきてくれた森は葉も幹も何もかも焼け焦げ、青い草木の匂いはただ肺が焼けるような息苦しい煙の匂いに変わっています。

それでも教会に帰りたい一心で走り抜けました。



帰ればどこかに皆がいる気がして──。



『あ、うあ』


それでも、待っていたのは苦しいだけの現実でした。

屋根が焼け落ちて無くなり雨ざらしにされた神の像、ステンドグラスの割れた荒れ果てた聖堂。


そして、荒れた教会のそばには大きな石の立てられた、おそらく集合墓がありました。


『ああ……、うああぁぁぁぁぁぁっ!!!』


私は膝から崩れ落ちて、その簡素なお墓の前で泣くことしか出来ませんでした。

子供たちの名前とシャオランの名前を繰り返し叫び続けても誰の返事も帰ってきません。


ただ喉を裂くような悲鳴をあげて、拭われもせず地に落ちるだけの涙を、流すしかありませんでした。





第四話「神様のいない日」終了



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