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神様のいない日 4-2
「わたし、帰る!子供たち、まだあそこいる!!」
「だからと言ってわざわざ危険な場所に送るわけには行かない!それに、あれほど火が回れば……」
私は必死に手を伸ばしていましたが、兵士様の言った最後の言葉の意味を知って、全身の力が抜けました。
ぬかるみの上だと言うのにぺたんと座り込ます。
そして、ただ下を向いて思考を放棄するだけが、今の私にある唯一の救いでした。
時間の感覚も、何もかもが水のように流れて言った気がして、おそらく数秒ほどそうしていたのでしょう。
ですが長い間絶望の深淵にいた気がしました。
「ここでは濡れる。屋根のあるところに行こう」
見かねた兵士様が、私を立たせてどこかのお店の在庫置き場にある木箱の上に座らせます。
屋根があるので濡れることはありませんでしたが、とっくに泥だらけでしたのでもうどうだって良いように思えました。
「キミはここで待っているんだ、何かわかったら必ず知らせる」
そう言い残して、兵士様はどこかへと走っていきます。
がしゃがしゃと鳴る軽装の鎧の音が遠ざかるのをただ聞いているだけでした。
いつもなら微笑んでお礼を述べましたが、私は虚ろな目で言われるがまま大人しくする人形。
あの兵士様が帰ってくるまで、私は指の一本も動かすことはありませんでした。




