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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
夢編:第三話「尊ぶべき日に祝福を」
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尊ぶべき日に祝福を 3-14


「雨、止む。多分もうすぐ」


「ん?ああ、だいぶ弱まってきたねぇ。子供たちの所にも早く帰らなくちゃいけないし、ウチにある傘を貸してあげるよ」


「感謝!近日、帰しにくる!」


それはありがたい言葉でした。

シャオランがいるとはいえ、子供たちが心配です。

紅茶のお礼も述べ、奥様に見送って貰い、赤い傘もお借りしてお店を出ました。


軒先で傘を開いて、雨粒がぽつぽつと当たる音と共に歩き始めます。

何か買い残しは無いか考えていると、辺りに違和感を覚えました。


周りの人々は雨なのに、それを気にすることもなく大勢が外に出ているのです。

そして、同じ方向を見つめていたのです。


私はなんだろうと思い、同じ方向を見上げました。

見上げた先で、奥様と話した"今までで一番怖かった話"を思い出します。


同時に数分前の私に教えてさしあげたいです。


自分の愛した弟と子供たちがいる教会や、どんぐりを集めた森がごうごうと激しく燃える以上の恐ろしい体験はないのだと。





第三話「尊ぶべき日に祝福を」終了



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