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尊ぶべき日に祝福を 3-13
「ちょっといじめすぎた──」
奥様が喋り終わるよりも先に、世界が白に塗りつぶされました。
実際に塗りつぶされた訳ではなく、それは眩いほどの光です。
それと同時に待機をも震わせる轟音が鳴り響きました。
「きゃ……っ!」
私は咄嗟に目を閉じ、耳を塞ぎます。
大気がびりびりと響くのが肌で感じられました。
まだ轟音の余韻が辺りに響き、それ以上何もないと悟るとゆっくり目を開きます。
「驚いたねぇ、雷が落ちたんだ。あーあ、カーペットも喉が乾いてたみたいだね」
奥様は驚いた拍子ににカップを落としてしまったのか、赤いカーペットがゆっくりと溢れた紅茶を吸っていました。
私が慌てて立ち上がると、奥様は手を出して制止させます。
「シスターちゃんはお客さん。なーに軽い運動だと思えば良いさ」
そう言われて、私はすとんと座りなおしました。
奥様がキッチンまで行くとタオルを持ってきてカーペットを拭きます。
それでも一人座っている訳にも行かなくて、奥様が拭いてる隣でカップをテーブルに戻しました。
そのあとは雷が落ちて怖かった話に始まり、今までで何が一番怖かったかの話をしたり、少しずつ先ほどの雰囲気に戻っていきます。
時間は雷が落ちて30分ほどでしょうか。
窓をちらりと見ると、雨足はだいぶ弱まっていました




