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尊ぶべき日に祝福を 3-12
旦那様か奥様の趣味かはわかりませんが、お家の中もカラフルな小物で彩られ、棚の上にはお子さんの写真や家族写真が飾られており、壁には子供の絵。
それだけでも暖かく愛情に満ちたお家だと言うことが伝わりました。
「へぇ、あのスパイス店のおじさんがねぇ」
私は赤いソファーに座って、奥様が出してくださった紅茶を飲みます。
先ほどあった嬉しい話を誰かに聞いて貰いたかったので、奥様のお誘いはとても嬉しいものでした。
「肯定、とても優しい方」
「あの人無愛想だけど、子供には優しいからね。それとも、シスターちゃんが可愛いからだったりして」
「ひ、否定否定!わたしかわいい違う!着飾るしない、いつも修道服。かわいい程遠い」
私は目の前で両手を振り、身体を使って否定します。
それに、街の女の子と違っておしゃれもしていませんから、きっと可愛いから程遠いのです。
「はっはっは!そこが可愛いんだよ、それに黒は女を美しく見せる。良いじゃないか」
「否定……。わたし神に仕える身、過ぎ足る欲望、良くない……」
あまりに奥様が褒めるものですから、顔が熱くてたまりません。
私は顔を手で覆い隠しました。
耳も垂れ下がり、身体にぴったりつくようにしっぽをまわします。出来るだけ小さくなりたくて仕方ありませんでした。




