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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
夢編:第三話「尊ぶべき日に祝福を」
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尊ぶべき日に祝福を 3-6



「皆でどんぐり下拵え。やること沢山」


子供たちを連れて、私はキッチンへと向かいます。

下拵えは慣れた事ですが、今日は量がとても多いのです。


まずは子供たちからどんぐりを大きな鍋に集めてもらう事にしました。

ふと、キッチンでお砂糖や蜂蜜などの材料があるか確認すると、あるにはあるものの、沢山クッキーを焼くには少し足りません。


「シャオラン、謝罪あり。わたし街へ行く」


「ん?どしたんすか?ああ、材料ないんすね。オレ行くっす」


「否定、他に必要なもの探す。シャオラン、子供たち任せる」


子供たちと一緒に鍋にどんぐりを入れていたシャオランの申し出を、私は断りました。


ティーパーティと言えど、昼食がクッキーだけというのは感心しません。

他にも彩りあるものが必要と思い、私は街で探すことにしたのです。


「んー、キッチン事情は女の方が向いてるっすからねぇ……」


「肯定、ゆえに下拵え任せる」


シャオランは何か不満や心配事でもあるのか、渋々と言った様子で肯定してくれました。


「ねーちゃん、ちゃんと値切るんすよ。お金は有限、舌は無限っす……!」


「しょ、承知」


シャオランは交渉上手なのですが、私達は真逆の双子。

私はと言うとそう言ったことは苦手なのです。

元々シャオランが公用語を早々に覚えてしまったのも交渉や押し売りをされない為でした。



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