表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アビューズメントパーク  作者: 三重野 創


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/18

無辜の不処罰

「ちっ」

 嫌な奴に出くわしたな。


「おい、ヒロシじゃねーか」

 顔が切り傷だらけだ。昼間にウロウロしてよいお方ではないな。


「あれ? まだこの辺に住んでたんすか?」

 さっさと切り上げよう。


「そんなことはどうだっていい。俺はてめーの親父の恨みを晴らすまで、安心してくたばれねーんだわ」 

「いまから死ぬ奴が、いらん心配しなくていいっすよ」

 

「元気いいじゃねーか、小僧!」

 大ぶりすぎる。だが、くらったらただじゃすまない。


 ブロック塀が、派手に壊れた。


「相変わらず、逃げ足だけは速いな」

 逃げてねーよ。


「先輩、ダメです!」

 なんてタイミングの悪い。


ん? 率川いざかわの動きが止まったぞ。

あれ、なんだなんだ。足早に去って行きやがった。


「お前、あぶねーだろ」

「それはこっちの台詞です!」

 そんな顔するなって。


「ほら、血が出てるじゃないですか!」

 かわしたつもりが、かすってたかな。


 キョン子に押され、応急処置を受ける。



「ありがとな」

 薬箱は常備しておくに限る。


「血の気多すぎですよ! 先輩はゼッタイ瀉血しゃけつしてもらったほうがいいっスね」

 現代医学で大否定されてる治療法を、よく知ってるな。


「親父の縄張りだったから、ああいうのはまだいるんだよ」

 このあいだ見た親父は、蜃気楼だったのだろうか。


「お父さん、阿修羅のようなお方だったみたいですね」

 確かに、六本腕が生えてるんじゃないかってくらい、手が早かった。


「あいつの考えることはよく分からん」

「こらっ、お父さんをあいつ呼ばわりしたらいけません!」

 こんなキャラだったっけ?


「でも、さっきの人も非道いですよね。お父さんに何をされたか知りませんが、先輩は関係ないのに」

 親の罪を子が背負わなきゃならないんだったら、いよいよこの世の終わりだな。


「ま、理屈で考えりゃそうなんだが、感情的にはなかなかな」

 率川にしてみりゃ、それでムショ暮らしになろうが屁でもないだろう。


「ところでさ。率川のやつ、なんでお前を見たら、鳩豆みたいな顔になってたんだろうな」

「いや、ボクはあんな人、は・は・初めて見ましたよ!」

 なんだ、そのひょっとこ顔は。




しかるに汝等は子なんぞ父の惡を負はざるやと言ふ夫子それこ律法おきて公義ただしきを行ひわがすべての法度のりを守りてこれを行ひたれば必ずくべし

罪を犯せる靈魂たましひは死ぬべし子は父の惡を負わず父は子の惡を負はざるなり義人ぎじんの義はその人に惡人あくにんの惡はその人にすべし

されど惡人もしその凡て行ひしところの惡を離れわが諸《すべて》の法度を守り律法と公義を行ひなばかならず生きん死なざるべし

そのせしただしき事のために彼は生くべし

主ヱホバ言給いひたまわれいかで惡人の死を好まんやむしろ彼がその道を離れて生きんことを好まざらんや







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ