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49 女の戦い?

どうぞよろしくお願いします。

 ステファン第1王子とティアーノ公爵令嬢エスメラルダの御成婚を控え、国中が盛り上がっている。

 王城でマデラインやジルティアやライラベルやロザリーも準備に駆り出されていた。

 

 ロザリーが「王城のお仕事の裏側が見れて楽しいわっ!」と言い、ライラベルが「守秘義務ってものもあるんだからね!」と言い、ジルティアが「なかなかできない経験よね! 次はマデラインね!」と笑う。


 そのマデラインは女性騎士のような服を着て、エスメラルダの護衛をしている。




「初めまして、マリジェリア王国第2王女のエンジェルと申します。

 第1王子殿下と公爵令嬢の御成婚のお祝いを申し上げます」


 結婚式は2日後に迫り、親交のある国からの使節や出席するための来訪者が多くなってきている。

 エスメラルダが会っているのは、隣国からの使節として来訪しているエンジェル王女だ。

 16歳。マデライン達と同じだ。

 金色の髪、青い瞳、白い肌、バラ色の頬と唇。

 必要以上にふわふわさせてる。なんというか、あざといというか。

 

 ステファンにはすでにエスメラルダがいる。

 同じく金髪で青紫の瞳を持つ『学院の聖女』改め『完璧王子の女神』のエスメラルダが。

 となると、狙いはヴェステラント第2王子か。


「エンジェル王女……、天使だなんて素敵なお名前ですわね!」

 エスメラルダが余裕の笑みだ。

 エンジェル王女も負けてはいない。

「ほほほ、エスメラルダって、強そうな名前ですわよね!

 この最後のダっていう響きとか!」

 一瞬無言になったが、エスメラルダとエンジェルが「「おほほほほ」」と笑い合う。


 ロザリーは「名前……、天使の名を持つ邪悪な……、なんかいいっ!」と呟き、ライラベルは「天然?」と無表情になり、ジルティアは笑ってしまう。


 そこへステファンとヴェステラントが入ってきた。


 エンジェル王女は振り返り、立ち上がると「エンジェルと申します! お会いできてうれしゅうございます」と両手を胸の前あたりで握りしめて、身をくねらせた。

 が、バランスを崩し倒れかかる。


「あっ!」

「……大丈夫ですか!?」

 エンジェル王女を抱き留めたのは騎士服に茶色の髪を美しく結い上げた凛々しい女性騎士だ。

 その空色の瞳にエンジェル王女はぽっと頬を染め、頷いた。


 そっとエンジェル王女を抱き起し、しっかり立っているのを確認するとさっと身を引いてマデラインはにっこり笑った。

「お怪我がなくて良かったです!」

「あ、ありがとうございます。

 あの、あなたは……」


 そこへヴェステラントが近づき、手を差し伸ばした。

 エンジェル王女は反射的に手を伸ばそうとして、その手を止めた。


 自分を助けてくれた女性騎士がヴェステラント第1王子の手を取ったからだ。


「エンジェル王女。

 私の婚約者を紹介します。

 シュナイダー伯爵令嬢マデラインです」

「エンジェル王女、初めまして。

 マデラインです。

 どうぞよろしくお願いします」


 エンジェル王女はその大きな青い目を見張り、叫んだ。


「えっ!?

 あなたがマデライン!?」

読んで下さり、ありがとうございます。

新たな登場人物が出たというのに、次で完結です!

最後までお付き合いいただけたらうれしいです。

できたら、評価や感想を頂けるたらもっとうれしいです!

どうぞよろしくお願いします。

 

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