29 ドレスの追加装飾?
どうぞよろしくお願いします。
エスメラルダの到着が伝えられた。
メイドと現れたエスメラルダはトルソーに自分のドレスを着せ付けるように頼んだ。
「これがマデラインのドレスね!
うん、堅実な感じ」
ジルティアとロザリー、ライラベルとカイルと次々に到着し、客間に通され、持参したドレスや式服をトルソーに着せていった。
エスメラルダのドレスは淡い青紫のドレスに金の装飾が効いている。
ジルティアは青銀色とでも言うのかシンプルだがマデラインの物よりドレープが豊かで胸元も少し開いているデザインだ。
ライラベルは淡い緑色のドレスだ。マデラインの物となんとなく似ている。
ロザリーは淡いピンクで、マデラインとライラベルの物に似ている。
カイルは黒い式服、無難な。
「アーノルド様のは?」
エスメラルダが言ってアーノルドは顔を顰めたが、メイドに指示をした。
運ばれてきたのはグレイの生地にアクセントに艶のある黒い布地が使われている。華やかさもある。
みんながヴェステラントを見る。
「えっ!?
私のは王家の……、白い式服だ」
「さすがにそれは持って来られないか!
残念!」
ロザリーが本当に残念そうに言った。
そこに「お待たせしました!」と駆け込んできたマデライン。
緑色のワンピースに髪を結い上げまとめている。薄く化粧もしている。
「マディ……」
ヴェステラントがうれしそうな声で呼びかけるが、その声に被せるようにジルティアが叫んだ。
「マデライン!
素敵ですわ!
いつもそうしていればいいのにっ!!」
「マデラインって、やっぱり美人よね!
思ってた通り!
髪をきちんと上げたらいいのにって、いつも思ってた!」とライラベル。
「わあ、ピンク!
ピンク来てみて下さいよ! 絶対似合う!!」とロザリー。
エスメラルダも参戦して、すっかり女子に囲まれたマデラインにヴェステラントは近づけない。
「大変ですね……」
カイルがヴェステラントを慰めるように声を掛けた。
ドレスはそれぞれ装飾を追加する話になった。
最近、リボンをつけるのが流行し始めていると仕立て屋の女主因が教えてくれた。
薄くて張りのある素材のリボン。透け感が美しい。
艶のある柔らかい生地で揺れるような重みが美しいリボン。
どれも揺れる様がかわいい。
ライラベルはドレスの地より少し濃い緑のリボンを腰のあたりに付けることにした。
みんなで見て、張りのあるリボンにした。
ふわりと膨らませ、端は長く垂らして揺れるのを楽しむ。
それを見てロザリーもお名味タイプのリボンの白とピンクで迷い……。
どちらもかわいかったのだが、本人がピンクを選んだ。
ジルティアは明るい青、空色のリボンにした。
ドレスがシンプルなので、腰にリボンをつけるだけでなく、ウエストの部分に巻いてアクセントにすることに。
仕立て屋のアドバイスで、胸元のドレープにも空色の布を飾りのように重ねることにする。
「ふふっ。
マデライン色のドレスですわ!」
ジルティアの言葉にロザリーが「推しドレスですわね!」と笑った。
され、残りはマデラインとエスメラルダのドレス……。
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