24 帰り道のおしゃべり
どうぞよろしくお願いします。
結局、ジルティアとライラベルとロザリーも王城にマデラインとカイルと一緒に招待されることになった。
「ふふふ、楽しみだわ! 王子妃教育とお茶の後は、ステファン殿下の剣術教室もありますしね!」
エスメラルダはそう言って笑った。
学院からの帰りの話になり、馬車のないマデラインのことをエスメラルダは送ろうとしたのだが、ジルティアが「私が送ります」と申し出た。
マデラインは笑顔で言った。
「ありがとうございます!
じゃあ、カイルはライラベル嬢を送ってあげて!」
「あらー、私は?」とロザリー。
ロザリーはライラベルと家が近く、いつもライラベルの馬車に乗せてもらっていたのだ。
「ロザリーも私が送りますわ」
ジルティアがマデラインの意をわかってくれ、ライラベルとカイルにそう言ってくれた。
カイルは子爵家の次男で学院近くに家があり徒歩で通っている。
『送って行くのはいいが、帰りはどうするんだよ』と言いながらも、カイルはガスパール伯爵家の馬車に乗り込んだので、何とかするだろう。
ガスパール公爵家の馬車にジルティア、マデライン、ロザリーが乗っている。
「でも、ライラベル嬢の将来の希望、びっくりしました」
マデラインの言葉にロザリーが突っ込んだ。
「私達はマデライン嬢の第一騎士団の方がびっくりですわ!」
「あ……、うん。
今日の試合を通して、いろいろ思うところもできて……。
騎士は目指したいけど、どこの騎士団にするかとかは……」
ジルティアがため息をついた。
「ライラベルの王城の仕事って……。
婚約するつもりはない……、あ!」
ジルティアが納得したような表情になり、ロザリーが首を傾げる。
「ジルティア様?」
「……ライラベルがエスメラルダ様と親しくなりたがっていたのは、このことを相談したかったからではないかしら?
このまま、卒業までどなたとも婚約しないでいるには……。
それにカイル様とのことも考えていたのではないかしら?」
「なるほど!
カイルが騎士団の騎士になって、ライラベル嬢が王城で女官なら、もしそれぞれの家を出ても結婚して生活するくらいはできますね!」
マデラインも明るい声で言った。
ロザリーがため息をつく。
「はー、なんかすごいな……。
ライラベルはそんな先の未来を考えて動いていて、マデライン嬢は王子殿下と婚約したのに騎士になろうと努力している……」
「そうね……、4年になると婚約の話も周囲でもっと聞くようになるんでしょうね……」
ジルティアの言葉にマデラインは慌てた。
「まだ4年になる前ですし!
学院生活も2年もあります!
慌てずにゆっくりと……」
「説得力が全然ないですわ、マデライン嬢!
っていつまで私達、敬称付けて呼び合うんですの?」
ロザリーの言葉にジルティアが慌てた。
「私が言わなきゃいけないことだったんだわ!
マデラインと呼んでも良くて?
私達のこともジルティア、ライラベル、ロザリーと呼んで欲しいわ!」
「では私達のことも、マデライン、カイルと!」
ロザリーが笑う。
「カイルのこともいいの!?
まあ、カイルって呼べる方が私達は話しやすいけど……」
「あ、ライラベルじ……に確認した方がいいですね……」
「そうね、明日、聞いてみましょう!」
ジルティアが明るく言った。
「マデラインは……、卒業パーティーに出るの?」
ロザリーが確かめるように聞いた。
「えっ? あ、新4、5年は参加できるんでしたっけ?」
「卒業生の婚約者もよ。
マデラインが参加するなら……、私も出てみようかしら。
エスメラルダ様のこともお祝いして、送り出したいですし……」
ジルティアの言葉にマデラインが困ったように言った。
「卒業パーティー、何も考えてなかったです……」
読んで下さり、ありがとうございます。
『転生先で前世の初恋の彼と出会いました。今世はできるだけ関わらないようにします。』(完結済み)がランクインしてる連絡があり、驚くやらうれしいやらでした。
評価を下さった方、ありがとうございます!!
そして思ったこと、私の作品のヒーローは黒髪が多いなぁ。
『転生先で前世の~』のヒーローもフレイ(一護)という黒髪の竜騎士でしたし。
『転生ガチャ~』(完結済み)のヒーローのウォロも黒髪の皇子でした。
『逃げる元王女~』(完結済み)のヒーローのダートも黒髪の皇子だった……。
ヴェステラントも『運びにかけては凄腕です』シリーズ(SFで2作完結済み)のヴェス(黒髪、長身、ちょっと無愛想なところもあるけど、ヒロインと子どもには優しい)のイメージが強くて。
名前が好きなのでつい使い回しちゃうんですが、今回のヴェスは金髪で穏やか~に微笑んでるイメージなので一生懸命頭に思い浮かべて書いてます。




