22 こちらも幼馴染?
どうぞよろしくお願いします。
ライラベルが少し顔を赤くして説明する。
「……ホーソン子爵令息のお兄様とうちの兄が同級で!
小さい頃、何度か一緒に遊んだことが……。
でも、兄は文官になり、カイルのお兄様は第二騎士団なのよね。
学院を卒業してからは、家を行き来するようなことはほとんどなくなってしまって。
なので、学院に入る前には、私とカイルは全然会わなくなっていて……。
学院で顔を合わせても、お互い、その、恥ずかしくて、声を掛けられなくて……」
「お互い知らない振りを、3年間も続けてたと……」
ジルティアの言葉にライラベルは頷いた。
「両想いなのに!?」
ロザリーの言葉に、ライラベルの顔がぼわっと赤くなる。
「……りょ、両想い……って!?
その……、でも彼は次男だし……」
確かに子爵家の次男……、伯爵令嬢の結婚相手としては微妙というか……。
「さあ! みんな! マデラインを追いかけるわよ!」
エスメラルダの言葉にライラベルはほっとし、我先にと階段を駆け下りて行った。
マデラインはステファンに抱えられているヴェステラントの所まで来ると、さっと跪いた。
「大丈夫ですか!?
ヴェステラント殿下!?」
ステファンがちょいちょいと手招きして、近くに呼んで強引にヴェステラントを抱える自分の位置を譲った。
「えっ? わ!
ステファン殿下!?」
マデラインはヴェステラントの肩から頭を座って抱えることになり、動揺している。
そんなマデラインにステファンは話し掛けた。
「……マデラインが悩んでいるのは……、シュベイク侯爵家が関係している?」
「悩んでいるというか……。えっと……ご存じなのですか?」
「前にね。
私は婚約を……、受け入れてはもらえなかった」
「……セレイラ姉様?」
ステファンが頷いた。
その時、ヴェステラントが目を開けた。
「あ……、あれ!?
私は……。えっ、兄様がそこにいるということは、誰!?」
ヴェステラントはステファンの姿を確認し、自分は誰に支えられているんだろうと気づいたようで、首を動かし斜め上を振り仰いで、固まった。
「……マディ!?」
「ヴェステラント殿下、すごく頑張ってましたね!!」
ステファンがクククッと笑う。
「すごっ、上から目縁だな」
「えっ?
そんなつもりじゃっ!!
その、思ってたより強かったというかっ!
えっと、私の敵討ち? ではないか……。
あれ?
でも、倒れるまで戦うなんて……。心配しました」
アーノルドとマックスも到着し、カイル達も駆けつけてきた。
それを見てステファンは立ち上がり「後はマデラインに任せる」と言って、先生達の所へ歩いて行って、授業の締めの言葉をみんなに掛けてくれている。
ライトも来て、ヴェステラントをマデラインと一緒に肩を貸して支えてくれた。
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