第1話 Afro Soul
よ!久しぶりだな、みんな!
俺が誰だって?
俺だよ俺!レイモンドだよ!
知らない?俺はこれでもFlying Twinkle Caravanの古参メンバーなんだぜ?
それにこんな立派なアフロのやつ俺以外に周りにいるか?いないよな?忘れてもらっちゃ困るぜ。
なに?そんなこの俺、照明担当のレイモンドがなんでこの章の導入をやってるかって?さっさと団長かナレアに話させろって?
その気持ちはわかるぜ?
でもその疑問に答える前に言わせてくれよ。いやぁ俺もびっくりしたよ。前会ったかなりSoulの強いティカちゃんがまさかあんなことになっちまって。しかも最後の最後に俺たちに会いにきてくれるなんてよ。俺は後ろの方で大洪水の大涙を流していたよ。ティカ嬢、やはりお前さんは神をも力につけるSoulを持ったnice girl だった。
え?なに?髭アフロのグラサン黒人が椅子に座ってスポットライトに当たっているこの絵面はそろそろ限界?
何言ってるんだよ。
こんなにアフロをまじまじと見る機会ねえだろ?いい機会じゃねえかもうちょっとだけ付き合えよ。
ほら俺っておしゃべりなのに、いっつも照明部屋で一人ポツンといるから結構寂しんだよ。もちろん仕事はするぜ?
俺は根っからのエンターテイナーだからな。
あ?
無駄話はもういいからはやく話を進めろって?
全く。お前も俺のアフロのように寛大になれよ。
わーかった!わかったから!もういくよ!
改めてなんで俺が話してるかだな!それはこの国、イビポランマランに君臨する神、サニィとは兄弟だからだよ。おおっとあの神様と俺とではもちろん血は繋がってないぜ?
そういうんじゃあない。ほら、Soulの方だよSoulの兄弟!
団の仲間たちも勿論兄弟だがよ?
それでもよ、大人になってもたまーに会うダチみたいな関係って言いたい訳よ。
長話の割に中身が薄い?
知らないのかお前。アフロはスカスカなんだぜ。
わかった!もうちょっとだけ話しておくよ!この国イビポランマランはリマク共和国から東にずーっと行ったところにある。国土もそこそこ広い。広いがほとんどがジャングルでいろんな種族が住んでるんだ。種族ってなんだよって?亜人だよ。うちの団にもいるだろ?
ま、その亜人達がイビポランマランへの国民意識があるかと言われたらそれは知らんがな。海沿いに人間が多く住む都があってそこにガルニエは飛んできた。ま、人間が多く住むと言ってもあのサンバを見ての通り今では亜人も人も入り乱れているけどな。
大体3年前ぐらいかな。俺らがこの国に来たのは。あの当時からまた色々変わってるよ。街を歩く奴らも勿論だが、なんか遠くに馬鹿でかい城みたいな建物も見えるな。あれは知らん。
団長がサニィになんか言われたのはあれ絡みかもな。全く何処の国に行っても団長は色々巻き込まれる運命なんだな。
昔はあんなに小さかったのに今では立派になったもんよ。俺と会ったのなんてもう10年以上前だもんな。あの時団長は…10歳ぐらい?おおっとレディの年齢を言うとママに怒られる。いや団長にも怒られる。
大きくなったよなほんと。面白半分でついて行ったらまさかこんなに大きくなるなんてな。
団長もこの団もな。歳を取ると涙腺が脆くなるっていうのあれはマジだぞ。前なんか公園で子供達が歌唄ってるのを見てるだけで涙ぐんじゃったよ。
俺は元々ビックになりたくて故郷から離れて欧州をプラプラしてたんだ。俺は光球を出したりするのが得意でな。それで大道芸人みたいなことをして回ってたんだ。この団みたいに劇場の照明やったりもしたことあったけどなんかしっくりこなくてまたプラプラして放浪してた。
そんなときに団長達に出会った。
ステラッチェにルミオ、アメデオ、アヴェラルっていうデコボコユニットだぜ?こいつら一体なんなんだってな!だけど団長の魔法は美しかった。そこに俺の光球が重なればAwesomeだって確信してな!
勿論狙い通りいってさ。そのあとにトゥエンが入って、アンティエ、エルフリーデとレディが入って、って言い始めたらキリがねえがそんな感じだったよ。
おおっと歳を取るとこれもまた昔話をしたくなるんだ。武勇伝をつい言いたくなっちまう。
あと何回も同じ話をしちまう。いや悪気はないんだマジで。
うちの団員多いから誰に何を話したのか忘れちまうんだよ。しゃーないだろ。
え?俺の歳いくつかって?
アフロは不滅だから歳は食わねえんだよ。




