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Stellacce Twinkle  作者: 橿原るり
第二幕 リマク国編
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第16話 頬を赤らめて

ガルニエ正面玄関まで二人を見送った。

「本当に飛ばなくていいんです?別に遠慮しなくてもいいのに」

「いえ。これも修行です。あれほどの技を見た後に楽なんかできませんよ」

「そうおっしゃるならいいんですけどね。」


ここに来るまでの道中もプレンツとティカちゃんは仲良く話していた。昨日の今日でかなり仲が良くなったらしい。


「じゃアプ!お先に!プレンツまたね!」

「うん。またねティカ!」

ティカちゃんが飛んでいった。改めてさっきも見たけど結構派手に光っていて綺麗だ。

「アプさんは飛ばないの?」

「私はあれが苦手でして。ティカほど上手くないのです。ここは自らの足を使って帰ります。では皆様またお会いしましょう!」

アプさんが走っていく。身体強化を使ってるから結構速い。確かに慣れない飛行よりは余程速いのだろう。


ニニギとプレンツで手を振って見送った。

ふたりとも瞬く間に豆粒になってしまった。元気なことでなにより。


「まさか昨日の今日でティカ達が来ているなんて」

「討伐隊のことを知りたかったからね。まぁ、それなりだね」

「皆元気だからな。元気で活気があることは良い事だ。きっと良いチームになるだろう」

ニニギが今朝言っていたのがわかった気がする。確かにあの人達は善人側だろう。


「……それで討伐隊への参加は?」

プレンツが私を伺いながら質問してきた。仕方がないなぁ。

「うん。いいよ」

「本当ですか!?」

「あと私も参加するよ」

「え!!!」

「なんでそんなに驚くの?そんな危ないところ団長の私が行かないでどうするの」


不本意といえば不本意だけど対処できそうな人は限られていそうだからね。

最悪の場合は岩の悪魔がいるとされる洞窟を壊して塞いでしまえばいい。それで岩の悪魔が斃れてくれればいいけど。


「その、ぼくのわがままに巻き込んでしまって」

「そんなこと言わないで。そりゃできれば厄介ごとは避けていきたいところだけど、確かにこのままだといずれ公演中にこの都市に被害が出ちゃうかもしれない。そうなったらみんな劇を見に来てくれなくなっちゃうからね」

「プレンツ。団長殿は照れ臭いが故、劇のためだとかというのだ」

「ちょっと!」


図星っちゃ図星なことを言わないで。

頬が熱くなってるのを感じる。


「本当はティカ殿のこともプレンツの望みも叶えてやりたいと考えている。そういうひとだ」

また見透かしたことをいう。余計なことを言うんじゃない!

「……私達は何でも屋じゃないからね。いちいち国の厄介ごとに付き合ってたら私達のやりたいことができなくなっちゃう。なんだかんだで巻き込まれがちなんだけど、わざわざ自分から首を突っ込まないようにってこと。うちの団員が優秀なのはわかるけどそれでも、私の知らないところで危ないことに巻き込まれないようにしてね」

「はい。わかりました。これからは相談します」

「うん。もちろん突発的なものは仕方ないけどね。言っておくけどニニギもだからね」

「承知した。団長殿」


これまでも何度も危ない目には遭ってきた。舞台上の怪我ならまだしも事件に巻き込まれるのは避けてほしい。私としてはどの国の人間よりもうちの団員の方が大事だ。とはいえ救える範囲で人助けはするけどね。

それはそれとして。


「プレンツ。ティカちゃんとはどうだい?」

「え?なんというか、ぼくにはない元気さを持ってるというか、明るい子だなと思います」

「そっか。じゃそんなティカちゃんの為にも頑張ろうね」

「はい。あのなんでそんなにニマニマしてるんですか?」

「いや〜プレンツとはお似合いだと思うよ?あんな感じで引っ張ってくれる女の子がプレンツと相性が良さそうな気がする」

「え?いや!違いますよ!そんなんじゃないですって!」

「ニニギだってそう思ったでしょ?」

「あっはっは。プレンツ。男はな。女の下敷きになるぐらいが一番円満になるんだ」

「ニニギさんまで何言うんです!?」

「ティカちゃんにかっこいいところ見せないとね!お姉さんも頑張る!」

「だから違いますって!!!」


ちょっとからかいすぎちゃったけど、顔を赤くするプレンツは可愛かった。

さて、こちらも岩の悪魔の討伐に向けて少し作戦を練ればならない。ザーラ、来てくれるかな。


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