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Stellacce Twinkle  作者: 橿原るり
第一幕 サンリスタニア王国編

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12/21

第12話 列車にゆられ女湯にゆられ

カフェで聞いた温泉のことを調べると国営の温泉施設があると聞いた。

なんでも歴史ある温泉で大昔は温められた地下水が川へ流れていて、そこに人が入っていただけだったようだが、観光地にとサンリスタニアが整備したらしい。


アクセスも機関車が使えるということで、新しく団員も増えたことだし小旅行に丁度いいと思った。

蒸気機関車の車窓からサンリスタニアの町が見えた。森が見えた。川が見えた。牧場が見えた。教会が見えた。火山が見えた。


駅から思ったより遠かったけど温泉自体は立派だ。


「きゃー!おっきいお風呂!」

みんなのアイドルキエリスちゃん。

私よりも大きい胸。いや私なんか比較にならないほど大きい。魔力量といいまだまだ成長期だ。

そんなプリプリ美少女はフレアのトップスにキュロットパンツと年頃のお嬢さんにぴったりな水着だ。


私?私はオフショルダー型のトップスにパンツはノーマルだよ。でもこのオフショルダー、日に当たると少し赤みがかってお気に入りだ。

フリルが胸元にあると他のみんなよりは慎ましい胸が隠せるしね。


「ステラッチェ団長っ!!久々の水着!素敵です!あぁ、お日様に包まれた中で湯けむりを抜けるとそこに現れる一輪の花。もうこれは!この大浴場はもはや!ステラッチェ団長を生ける花瓶なのでは!?」

「はいはい。ありがとう。オレーナ。オレーナも可愛いよ」

「はぁ〜〜〜うううう」


水飛沫を立てながらオレーナが沈んだ。


「あ、オレーナさん!ちょっと!大丈夫ですか!?」

「ナレア大丈夫だよ。だって、オレーナだよ?」

「それもそうですね。」


そう。オレーナは水を操る魔法を得意としている。水の魔法は全ての魔法の基礎だ。料理の世界が卵料理に始まり卵料理に終わるというように。

魔法の技術を極めていくにつれて自分に合った魔法に偏るけど、水魔法が得意な魔法使いは他の魔法にも長けている人が比較的いる。

私?私は全部できちゃうけどね。


そんな天才で私にいつもビックラブをぶつけてくるオレーナを心配したナレア。

毛糸の服が大好きなナレアだけどさすがに水着は毛糸ではない。

濃い緑のビキニに上から水着用の上着を羽織っている。

いつも大きめのセーターなどを着て目立たないが実は結構大きい。何がとは言わないけど。

「あら。こんな山奥だからどんなものかと思ったら」

「わぁ大きなお風呂!すごいですね!メイラジュさん!」


我がFlying Twinkle Caravanきってのナイスバディなメイラジュと水龍族のお嬢さんヴィーナ。

メイラジュはシンプルな黒ビキニだがシンプルが故に破壊力がすごいことになっている。紫がかった黒い長髪がうねていて妖艶な雰囲気を出している。

ヴィーナの長ーいしっぽは水に濡れて光が反射すると鱗が煌めいて綺麗だ。白いトップスにら大きな水色のリボンが付いている。ボトムは水色だ。しかししっぽがある人の水着姿はどうしてもその付け根がどうなってるのか見てしまうがこれといって普通なのだ。


さて、劇団というのは舞台に立つ人たちの集団だから容姿が整っている人が多い。胸だって私も小さい方ではないのだけれどみんながいい身体をしてるから相対的に小さいだけなんだ。

全く25歳で他人の胸を見てああだこうだ思う私ではないのだ。


てくてくと歩く幼女が来た。

鏡が身体を中心にぐるぐると不規則に回っている。競技用のような白い水着が茶色い肌に良く映える。


「なんじゃ?妾の体躯を舐めるように見おって」

「ふ、いやなんでもないよ」

「今鼻で笑ったのぉ?」

「笑ってないよ!さぁザーラも入りなよ気持ちが良いよ!」


ザーラは色々と安心させてくれる存在だなぁ。

ぷりぷりな身体を押し付けながらキエリスが話してきた。わざとではないのが悔しい。


「団長はリサーチが上手いよね」

「昨日カフェに行った時に聞いたんだ」

「え!ずるい!なんで誘ってくれなかったの!?」

「絶対に言うと思ったよ……。今度は誘うから」

プクッと頬を膨らませるキエリスちゃん。

「もしかしてハードボイルドシープ?」

「そうだよ。よくわかったねメイ」

「こんな格好のエプロン着てるのよね?」


と、黒い布地少なめのビキニにカフェのエプロンが現れる。

メイラジュは幻術を専門とする魔法使いで、舞台では魔法のエフェクトを盛り盛りにしてもらっている。幻術は私もできるけどちょっと苦手。


「そうそう可愛いデザインだよね」

「へぇー!カフェにロゴ作るところもあるんですね!」

「確かにそんなに見ないかもね。あってもカップに湯気が出てるとか?」

「そうですねそういうのはよく見ます」

「実はサインのお礼にってそのエプロンを貰ってね。プレンツにあげちゃったからあとでヴィーナにも見せてって言っておくよ」

「そのエプロンってこんな感じでキツかったりしない?」

メイラジュが幻術で作ったエプロンを小さくし締め付けた。エプロンの脇からお尻やら胸やらがはみ出ている。幻術は物体をもたないただの映像だ。その食い込み具合も幻術で表現しているのだ。技術の無駄遣いともいう。


「はわわ……」

「普通のエプロンだよ。ヴィーナに変なこと教えないように!」

「ふむ。妾の体躯にはそのぐらいが丁度良いな」

「もっと小さく?わかったわ」

「め、メイラジュさんっ!」

「メイ!そこらでやめい!!」


と、和気藹々とガールズトークという名のヴィーナに対するセクハラをしながら温泉を楽しんだ。団員の中には日光浴をしていたりオレーナのように潜りながら入浴(?)している人もいた。

え?オレーナの容姿の描写がない?見つめるだけで卒倒するから見てないだけ。それに水着の私がオレーナを見つめるなんてことになったら温泉が鼻血の海になるからね。


……実体験を元にした考察なのに私ただの自意識過剰みたいになってない?


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