第9章 2話
ついに来た。
部下はおらず、メデューサが1匹だけ。
うっとおしい雑魚がいないだけマシか。
だが、あの中で一番強い敵がいる事には違いはない。
緊張感が走る。
「おまえが持って来たのか?救世主じゃなくて?」
「別に。救世主じゃなくても持ってこれれば文句無いでしょ?」
確かに。
奴は金の卵が欲しいんであって。
そこに救世主である必要は無い。
ただ。
やつらにとって邪魔であるって事を除けば。
「おおかた、この街の用心棒か?」
「どう取っても結構」
堂々と言い合ってる。
こういう度胸はどこから出るのだろうか。
「ほら。これを取っておかえり」
林道が金の卵を差し出す。
すると。
もの凄いスピードでそれを取り上げる。
速い!
反応が出来なかったところか、見えていたとは言えないぐらいのスピードだ。
まさか。
こんな動きの奴と戦うってのか?
「これが欲しかった!」
なんと!
その金の卵を丸呑みしやがった!
なんだ!?
まさには虫類のような感じだ。
そのまま飲み込んだ。
「うぁあああああ!!」
メデューサが叫ぶ!
なに!?
目の前にとんでもない現象が行われていた。
体が機械の体に変わっていく!!
なんだ?
どういう仕組みだ!?
「ぐへへ。これで、私はヤマタノオロチ様に近づけた」
ヤマタノオロチだと?
どういう意味だ?




