第8章 4話
なんだ?
何かが来る!
「あれは、ロボット?」
林動の言う通りだ。
機械の体を持つ人型の物体。
それが何体も。
ロボとは違う、邪悪そうな感じ。
その奥からかなりの巨体な奴が現れた。
上半身は女性の体をしているが。
下半身は蛇そのもの。
そして。
ひときわ異形だと思ったのは頭で。
髪が全て蛇になっている。
だが。
その髪の蛇は全て機械だ。
それらがスムーズに動いている。
どういうメカニズムなのか分からないが。
まるで映画の世界のような生き物だ。
いや。
あれを生き物と呼んでいいのか。
一瞬戸惑う。
「あれって、メデューサだよね?」
「メデューサ?」
「うん。ギリシャ神話に出てきた、勇者ペルセウスに倒された魔物だけど。もっともあの髪の蛇が機械って所は違うけど」
なるほど。
俺はそれは知らないが。
珍しくゲーム以外での知識が出てきた感じだな。
そいつが、例の町長の家の前で止まる。
「ここかっ!伝説の救世主が来てるという所は!」
くっ!
わざと聞こえるような大声で言ってやがる。
だが、当然出てこない。
「いいか!この街の人間が殺されたくなければ、この近くにある洞窟から『金の卵』を取ってこい。いいな?」
それだけ言うと、奴は去っていった。
しかし。
とんでもない土産を置いていったな。
「どうするつもりだ?」
当然ながら、偽物が取って来れるとは思えない。
そういう奴は名声を盗み取ってるんであって。
実力があるとは思えない。
「みんな戸惑ってるね」
林動の言うとおりだ。
これで、偽物がどう動くか。




