↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
149/170

15ー9 コルネール男爵領

 15ー9 コルネール男爵家領


 俺たちは、もてる情報網を全て使ってミリィと教会とコルネール男爵家について調べ直した。

 だが。

 『ネクタル』の製造場所がわからない。

 「どういうこと?」

 ラザニエルさんが珍しく焦っている?

 「これだけの量の麻薬を流しているのに痕跡がつかめないなんて!」

 俺は、執務机の上に置かれた書類を手に取った。

 それは、ミリィについて調べられたものだった。

 それによるとミリィは、普段は、教会で暮らしているが月に1度、実家へと戻っていた。

 それもコルネール男爵家の治める領地へ。

 「もしかしてコルネール男爵家領に『ネクタル』の製造場所があるんじゃないかな」

 「それも考えたわ」

 ラザニエルさんが答える。

 「でも、コルネール男爵家の領地なんて名ばかりの荒れた山岳地帯、しかも寒さが厳しい北の領地。とても聖女の花が育てられるようなところではないわ」

 「もしかしたら俺たちみたいに温室を作ってるのかも」

 俺が言うとラザニエルさんが即答する。

 「あの温室は、あれでもなかなかの魔力を使ってるのよ?今の魔族にはそんな力はない筈よ?」

 「でも」

 俺は、自分の手の傷跡を見た。

 黒い炎で焼かれた焼けどの跡は傷が塞がった今でも痛々しい。

 「あの、ロシナンテに関わってたルースみたいな奴だっているんだし、可能性はあるだろう?」

 「そうね」

 ラザニエルさんがふっと笑みを漏らす。

 「確かにどんな可能性だってあるわね」

 「俺、1度コルネール男爵家の領地へ行ってみようかと思うんだけど」

 俺の提案にラザニエルさんが眉根をよせる。

 「なら、あたしも行くわ!いくら弱体化しているとはいえ相手は魔族。知らないあなたを1人で行かせるわけにはいかないわ!」

 というわけで俺とラザニエルさんでコルネール男爵家の領地であるクーリアムへと向かうことになった。

 「主が行くなら我も行く!」

 グレンアイヒは、そう言ったが俺は、グレンアイヒには別に頼みたいことがあるからといって断った。

 「ミリィたちに俺がいないことを知られないようにグレンアイヒには俺の影武者をして欲しいんだ」

 グレンアイヒは、最後まで俺の頼みにうんとは言わなかった。

 最終的には、俺は、契約の力を使って無理矢理グレンアイヒを納得させるしかなかった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。