↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
147/170

15ー7 魔力の流れ?

 15ー7 魔力の流れ?


 ミリィ・コルネール男爵令嬢と接触してから数日後。

 俺は、教室の窓からぼんやりと外を眺めていた。

 俺たち普通クラスの教室の窓からは中庭がよく見える。

 と。

 金髪の女子生徒を中心とした一団が歩いていくのが見えた。

 遠目に見ても聖女とその取り巻き連中だとわかった。

 うん?

 取り巻き連中の中には、ロシュア王太子殿下の姿もあった。

 たぶん、他は、王太子殿下のお仲間たちだろう。

 でも。

 なんだかみんな疲れている?

 「なんだか、みなさん、顔色がお悪いような」

 いつの間にか俺の隣で外を眺めていたレイラ様がぽつりと漏らす。

 よく見ると確かにみな顔色が青白くて疲れているように見える。

 というか。

 「奇妙だな」

 グレンアイヒが俺の横から窓の外を除き見て呟く。

 「あやつらから魔力の糸が漏れ出でているのが見えるぞ」

 マジですか?

 俺は、じっと一団を凝視した。

 うん。

 ほんとに僅かだが魔力が漏れている。

 しかも、その魔力は、なぜか、ミリィの方へと流れているようだった。

 もしかしてミリィは、彼らから魔力を奪っているのか?

 そう考えて俺は、頭を振った。

 そんなこと、彼女がしているわけがないし!

 魔力を集めていいことなんて。

 そう思いかけて俺は、はっとする。

 かつて、ロシナンテは、聖女の花を咲かせるために生徒たちを拐って魔力を奪っていた。

 しかし。

 「まさか、な……」

 俺が呟くとグレンアイヒが囁く。

 「この感覚……微かに聖女の花の蜜の匂いがするようだ」

 俺とレイラ様は、顔を見合わせた。

 俺たちは、『ネクタル』のことを思い浮かべていた。

 微かに聖女の花の匂いがするという麻薬『ネクタル』

 そして。

 魔力を集めている可能性のある聖女ミリィ。

 俺は、グレンアイヒに訊ねた。

 「他に魔力が流れ出ている者は学園内にいないか?」

 俺の問いにグレンアイヒは、神経を研ぎ澄ませるように目を閉じる。

 しばらくして目を開くと俺を見つめた。

 「微かすぎてよくはわからんが、いくらかは魔力の流れを感じるぞ」

 俺は、背筋がぞくっとするのを感じていた。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。