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2ー4 下僕たち

 2ー4 下僕たち


 「確かに……ロリスの魔力が感じられない……」

 俺とロリスの間の空間に画面が出現する。

 『『下克上』成功。あなたの属性は、精霊であり、同時に伝説の魔物の王フェンリル』

 はいぃっ?

 俺は、目を瞬いた。

 精霊というだけでもおかしいのにその上、フェンリルですと?

 俺は、我が子が魔力過多から救われて喜んでいるアネッサをまじまじと見つめた。

 やばい!

 もしも子供の能力を俺が奪ったなんて知られたら!

 俺、ピンチかも!

 俺は、そっと小声でステイタス画面に問いかけた。

 「どうにかしてこの子の能力を返すことはできないかな?」

 『無理です』

 画面は答えた。

 『一度奪った力は、生きている限り返すことはできません。可能なのは、能力の貸し出しのみです』

 能力の貸し出し?

 それって、ラザニエルさんと俺が魔力を共有してるみたいなこと?

 俺の思考に画面が反応する。

 『魔力を共有しますか?』

 もちろん俺は、『はい』を選んだ。

 その瞬間。

 アネッサの腕に抱かれているロリスの体がぽぅっと白く発光した。

 「これは?」

 アネッサが眉をひそめたがラザニエルさんがすぐに声をかけてごまかす。

 「それより、アネッサ。あたしは、しばらくクロウズのところで世話になるつもりだけど、あなたは、どうするの?」

 俺とラザニエルさんは、もちろん森に残るとアネッサが答えることを期待していた。

 だが。

 その期待は、もろくも崩れた。

 アネッサは、ラザニエルさんに笑顔で宣言した。

 「私は、すでにあなた様の下僕でございます。これより先は、命有る限りあなた様のお供をさせていただきます。もちろん、我が子ロリスも一緒です」

 マジかよ!

 俺とラザニエルさんは、なんとかアネッサを思い止まらせて森で暮らすように仕向けようとした。

 しかし、アネッサの決意は堅かった。

 仕方なく、俺は、2日ぶりの我が家にラザニエルさん(精霊)とアネッサ(フェンリル)、それにその子であるロリス(子犬)を伴い帰ることとなったのだった。

 

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