2ー3 従魔契約
2ー3 従魔契約
どうする?
ラザニエルさんが目で問いかけるので俺は、頷いた。
ラザニエルさんがアネッサに告げた。
「いいでしょう。その子供を助けましょう。その代わり、アネッサ、あなたは、我々の従魔となりなさい」
「はっ!」
アネッサが頭を下げる。
「かしこまりました、我が主よ」
ラザニエルさんがアネッサの頭上へと手をかざすと金色のリングが現れアネッサさんの指におさまった。
「これは?」
「あなたがあたしの従魔となった証です」
ラザニエルさんが続ける。
「ロリスをこちらにいるあたしのあ……下僕であるクロウズのもとにお渡しなさい」
「しかし!」
ロリスを俺に渡すことを拒もうとするアネッサにラザニエルさんがぴしょりと言った。
「あたしの……主の命に背くつもりかしら?」
「いえっ!」
アネッサは、しぶしぶ俺にロリスを差し出した。
小さな魔物は、ぷるぷると震えて苦しげに息をしている。
俺は、どうしたものか、と思っていた。
すると。
目の前に画面が現れる。
『『下克上』しますか?』
どういうこと?
俺は、わけがわからなかったがとりあえず『はい』を選択した。
その途端!
子犬の首と俺の首を繋ぐ金の首輪と鎖が現れて!
「な、なんだ!?貴様、我が子に何を!」
飛びかかろうとするアネッサをラザニエルさんが無言で制する。
鎖はすぐに消える。
と共に子犬から俺に魔力が流れ込んでくるのがわかった。
俺は、流れ込む魔力の衝撃に思わず跪いていた。
ロリスの魔力量は、かなりのものだった。
俺は、全ての魔力が自分の体に馴染むとホッと吐息をついた。
「……ロリス?」
「きゃん!」
ロリスがぴょん、と俺の腕から飛び出すとアネッサの足元にじゃれつく。
駆け回っている姿は、さっきまで弱っていたとはとても思えなかった。
「いったい、何を?」
「この下僕は魔力を吸収する力を持っているの」
ラザニエルさんがとっさにアネッサに告げた。
「ロリスの体内の魔力をこの下僕が吸ったせいでロリスは、癒されたのよ」




