14ー1 処刑
14ー1 処刑
ロシナンテの停学は、1ヶ月にもわたった。
ラザニエルさんは、ロシナンテには結構冷たくて。
「それぐらいですむ辺りが嫌な感じだわね」
とか言っていた。
普段温厚なラザニエルさんだが聖女が関わる事件にはちょっと思うところがあるようだ。
「教会の動きも気になるわね。ちょっと枝をつけておこうかしら?」
ラザニエルさんが手を広げるとふわりと光が舞い降りてくる。
それは、ラザニエルさんが作り出した小精霊だ。
ラザニエルさんが光にちゅっと口づける。
「ロシナンテのもとに行きなさい」
光は、ふわふわと漂いながら消えてしまった。
「これであっちの動きも少しはわかるでしょ」
ラザニエルさんの扱える魔力は、俺の成長とともに増大していた。
もちろんグレンアイヒも。
それは、俺の持つ魔力が増加していることでもある。
俺は、魔鏡を通して自分の現在のステイタスを確認してみた。
すると。
『すみません。現在のあなたの魔力量は、私でも測りきれません』
全然、すまなそうではない魔鏡の言葉に俺は、愕然としていた。
どういうこと?
俺、今、どうなってるの?
『そんな驚くことではないのでは?』
魔鏡は、言い放った。
『今のあなたは、この世界でもっとも聖なる存在であるとともに魔王でもあるのですからね』
はぁっ?
何それ?
俺は、思わず魔鏡を床へと叩きつけていた。
がつん、と音がして魔鏡がひび割れる。
『いけませんね、物に当たるなんて最低ですよ?クロウズ様』
俺は、ベッドに倒れ込んだ。
なんで?
俺は、ただのんびりと暮らしたいだけなのに!
俺が枕に顔を埋めて呻いているとドアがばん、と開いてラザニエルさんが入ってきた。
「大変よ!クロウズ君!」
今度は、何?
俺がのそりとラザニエルさんの方を見上げるとラザニエルさんが声を上げた。
「ロシナンテが!教会がロシナンテを聖女を語った魔女として処刑するって!」
はいっ?
俺は、驚いてがばりと起き上がった。
ロシナンテが処刑される?
いったいどうなってるんだ?




