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11ー8 ドラゴン来襲!

 11ー8 ドラゴン来襲!


 午前中は、なんとか穏便に過ぎていった。

 問題は、午後からの実技だった。

 受験生は、剣の試験と魔法の試験にわかれて受験していくのだが、俺は、ロリスとグレンアイヒから目を離せなかった。

 剣の試験では、ロリスは、そこそこの敏捷性を発揮していたがグレンアイヒは、そんなに目立つことはなかった。

 俺は、ちょっとましな一撃を試験官に繰り出すことができたぐらいだし。

 問題は、この後の魔力測定だった。

 まずは、ロリスからだ。

 台の上に置かれた魔力測定用の水晶玉にロリスが手をかざした瞬間、水晶玉が白く発光してひび割れた。

 「これはっ!?」

 試験官たちがどよめく。

 俺は、頭を抱えていた。

 魔力測定用の水晶玉を新しいものと取り替えるためにしばらく時間がかかった。

 その間に俺は、ロリスとグレンアイヒにもう一度確認する。

 「いいか?俺たちは、絶対に目立たないようにしないといけないんだからな!わかったか?2人とも」

 「はぁい!」

 「理解したぞ、主様」

 そして。

 インターバルを挟んでグレンアイヒの番がきた。

 前に進み出ると水晶玉に手をかざすグレンアイヒ。

 と。

 「これはっ!?」

 あっという間に黒く染まっていく水晶玉は、そのまま爆発して飛び散った。

 俺は、ぎりぎりと歯軋りしていた。

 こいつら!

 俺の言ってることの意味がわかってないのか?

 試験官たちは、集まってなにやらこそこそと話していたがすぐに新しい魔力測定のための水晶玉を出して台に据える。

 どうやらこういう事態が起きた時のために予備の水晶玉を試験官の手元に準備していたようだ。

 「次!」

 俺の番がきた。

 俺は、集中して魔力を押さえて細く細く絞って水晶に流し込んだ。

 と。

 水晶玉が突然、七色に輝きだした。

 「こんなことがあるわけが!?」

 試験官が色めき立ったその時だ。

 空がにわかにかき曇ったかと思うと巨大な影が現れた。

 それは、真っ赤に燃える炎の竜だった。

 「ど、ドラゴン?」

 「レッドドラゴンだっ!」

 突如現れたレッドドラゴンに辺りは騒然としていた。

 

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