表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リライト・ガール  作者: 司城まか
第二章 『 巡るめく星々 』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/25

第二章 第12話 『 再会の明星 』

「紫苑、ステイ」


 紫苑が殴りかかろうとするのを止める。


 アンタレス討伐よりも先にコレをどうにかしないといけない。

 このままアンタレスと戦えば、チームワークの欠片もなく負ける。

 そんなことを考えていると。


「朝早くから元気だねぇ、キ・ミ・タ・チ」


 保健室の入口。

 そこに立つスコーピオンテールの少女。

 深紅の目が爛々と燃えている。


 アンタレスだ。

 

 私たちは一斉に武器を構える。


「……こんな朝早くから来るんだ」


「そうだねぇ……私は早起きだからねぇ。

 それに――」


 アンタレスがオリオンを指差した。


「そこの男に熱烈なアピールされてるからねぇ♡」


「アピールなんかじゃねぇ、殺意だ。お前に対するな」


「変わらないよぉ。わたっしにとってはそれもアピールな・の♡」


「……気色が悪ぃ」


 オリオンがしかめっ面をするとともに、弓を構える。

 引いた矢が白銀に染まっていく。


「返してもらうぜ、その身体」


「返すわけないじゃ――うおっ!」


 アンタレスの頬を掠める白銀の矢。

 重い音を立てて柱に突き刺さり、


 ドオォォンッ!! 


 衝撃波が遅れて発生する。


「……やっぱその武器、嫌いだなぁ!!」


 アンタレスが叫ぶと同時に空間にいくつもの裂け目が現れる。

 その裂け目から、無数の黒い腕がオリオンたちを襲う。


「んだコレッ!気持ち悪ぃ!」


 腕を避けながらも、アンタレスに狙いを定める。

 が、焦点が合わない。

 いや、合わせられない。


「撃ってこないのかぁい?あ、撃てないのか。アハハハハハッ!!」


「クソがッ!!」


 あかねたちも応戦するが、如何せん腕の量が多い。

 いくら斬り倒そうと、次から次へと腕が生えてくる。

 さらには。


「……動きが鈍いッ!?」


 腕を避けようにも、身体が徐々に重くなっていき、

 最終的には身体を起こすことで精いっぱいとなっていく。


「なん……で?」


 呼吸もしづらい。

 酸素が薄くなっていく。

 心臓の鼓動が徐々に大きくなっていく。

 

 ドクンッ


 一回一回の鼓動が鮮明に聞こえ出す。

 胸への圧迫感、息苦しさ。

 頭痛、眩暈。


 ドクンッ


 冷や汗も噴き出てくる。

 

 ドクンッ


 身体が痺れる。

 手足の感覚が無くなってきた。


 ド、クンッ


 音も、聞きづらくなる。

 視界も、ぼやけてくる。


 ド……クンッ


 痛みが無くなる。

 音も聞こえなくなる。

 視界も真っ暗になる。


 ド……


 生命の鼓動が止まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ