文化祭出し物を決めるぞ!
どうも、投稿を約二週間さぼったアホ、にぃです。
大変申し訳ございませんでした。
こんな底辺よりも下の深海に沈む、アホですが、今回も読んでいただけると幸いです。
それでは、本編スタートです。
ゆばきをありすが討伐し、学校中にひそひそと噂をされるほどの注目を浴びるようになった後日。
「あれが、あの噂のありすって人…?」
「ゆばきを倒したらしいぜ…」
「ヤンキーなのかな…?」
悲しいことに、人は悪い噂に引っ張られ大げさにしていく生き物だ。
ありすに対して悪い噂が広まり、そして、色んな人から視線が集まっていく。
だが
ありす「まくと~♪お昼ご飯一緒に食べよ♪」
当の本人は全く気にしていない。
それどころか、誰かに視線を向けられてもニコッと返すさま。
本人は、優しく返しているだけだが、返された人からしたら狂気としか感じ取れない。
最も、ありすが左右されるのは他人ではなく、まくとなのだが。
今日も学校生活は平凡には終わらなそうだ。
―放課後が訪れる。
その日は雨で、雨雲に覆われていた。
まくと「わぁ…雨降ってる」
まくとは、つぶやく。
ありす「綺麗…♪」
ありすは、窓から外の景色を覗く。
その目は、キラキラと輝いていた。
ありす「じゃあ、そろそろ帰ろっか♪」
まくと「ごめん、今日文化祭の出し物決めるのに協力しないといけないんだ」
まくとは、そう答える。
文化祭。
年に一度の大きな行事で、各学年ごとに出し物を決めて、公演する。
至ってシンプルだ。
ありす「わかった。じゃあ、下駄箱で待ってるね♪」
二人は、手を振って別れる。
まくとは、集まり場所となる、一年三組の教室へ。
教室の前に立ち、扉をガラガラと開ける。
すでに、教室には人がいて、まくとが最後に見えた。
???「おい、アンタ遅刻だぞ!」
ビシッと鋭い言葉が放たれる。
声の発生源は、教卓に立つ生徒だった。
黒髪に、紫の目で、黒と紫がメインとなるTシャツと黒ズボン。
いかにも、小学生のような着こなしだった。
身長はまくとより低いが、出てきた声は、まくとよりもずっと大きかった。
…それにしても、この男は遅れていると知ったうえで窓の外を見れていたのか。
まくと「ご…ごめんなさい」
まくとは、ぺこりと謝ると席に着いた。
のーる「…まくとさん。ありすさんがいないとダメダメですね」
同じく文化祭協力者の大親友のーるが声をかける。
ちなみにまくとは、のーるが文化祭協力に入ると言ったのがきっかけで入ったのだ。
すると、先ほどまくとをしかりつけていた生徒が声を上げる。
???「はい、じゃあ全員集まったからこれから文化祭の出し物を決めるぞ。何人かのグループに分かれて、出し物の意見決めとけ。五分ぐらいとるからな」
そして、自然とグループができていく。
まくととのーるは、二人で話し合う。
のーる「出し物、どうします?」
まくと「どうしようか?」
何もアイデアが思い浮かばない。
のーる「お化け屋敷、とかですか?」
まくと「う~ん、それぐらいかな?」
二人で、そんな回答を考えたそのとき。
???「けっ、つまんね~な」
突然そんな声をかけられた。
慌てて振り返ると、そこには先ほどの生徒がいた。
は、つまらなそうな目で、しかし少しだけ笑みもありながら二人を見ている。
???「アンタら二人じゃあいい案が出てこなさそうだし、俺も協力してやんよ」
そう言うや否や二人の中に割り込んできた。
まゆ「あっ、忘れてた。俺河野まゆ。さっきは怒鳴りつけてけど、別に嫌ってはねぇから」
まゆと名乗る者は、くすっと笑いながらそう言った。
まゆの顔は中立的な顔で、男子なのか、女子なのか分からなかった。
声は女子のように高いが、口調や一人称からは男子のようにしか感じない。
衣服も、ぱっと見は男子がよく来そうなTシャツにズボンだが、色合いはかっこいいと可愛いを盛りつけたような感じ。
偏見なのはいけないが、まくとは男子だと仮定した。
まゆは、グイグイと話を進めていく。
まゆ「そもそも、文化祭すんのにそんなお遊びしてたら、何にも残せねーだろ?」
にかっと笑う。
無邪気で、どこかいたずらっぽい。
まゆ「こういうのは、ばっと飛びぬけたことやんのが、一番達成感あんだよ」
かなりぶっ飛んだ発言だった。
でも、あながち間違ってはいない。
確かに、年に一度の行事だ。
どうせなら、印象に残ることをするのが一番か。
…あくまでも、一つの考えだが。
まくと「…じゃあ、河野さんはどんなのがいいの?」
まゆ「…その呼ばれ方やだな。普通にまゆって呼べ」
まくと「じゃあ…まゆ」
まゆ「おう!で、なんも考えてねえぞ!」
まくと「…」
静寂に包まれる。
何も考えてないのか。
よくわからない人だ。
のーる「来てくれた人の印象に残るものといったら『劇』あたりはいい線なんじゃないんですか?」
流石はのーる。
こうなったときに、すぐに考えが出るのがのーるだ。
まゆ「おっ、いいなそれ」
まゆは、関心を示す。
まゆ「じゃあ、それにするか。あと、俺アンタらのこと気に入った」
のーる「…それは、どうもです」
突然の発言にも対応できるのーる。
まゆ「名前教えてくれ」
のーる「霧山のーるです」
まくと「あ…赤村まくとです」
まゆ「赤村…?アンタあの転校生の弟?」
そう問いかけられる。
まくと「えっ、あっ、うん…」
頷いたが、大丈夫だろうか。
ありすに対する、周りの印象はどちらかと言えば悪い。
まゆ「へぇ、聞いたぞ。あのゆばきをぶっ倒したらしいな」
やはり、その噂だ。
悪い印象が、まゆにも立っているのだろうか。
まゆ「よくやってくれたな!」
まくと「えっ…?」
予想外の発言が炸裂。
まゆ「アイツ、最近チャラチャラしてて、俺の注意とか何にも聞かねえんだよ。一泡ふかされてて、スカってしたぜ。ありがとな…って、アンタに伝えても意味ねえか」
嫌な気持ちにはならなかった。
何しろ噂を気にせず、ありすに感謝してくれたのだから。
まゆ「今度、会わしてくんねえか?」
まくと「う…うん。もちろん」
そう答えると、まゆはまたにかっと笑った。
まゆ「よし、お前ら五分経ったぞ。意見まとめたか?」
—数分後、黒板に案が書かれる。
劇
たこ焼き屋
お化け屋敷
メイド喫茶
合唱
…突っ込みたいものもあるが、置いておく。
すると、一人の男子生徒がこんな発言を。
「劇とか恥ずかしいし、嫌です」
「ありきたりだしね」
まゆ「…」
まゆは、黙り込んだ。
そこから、あふれているのは…怒り。
まゆ「黙れや!脳内お花畑野郎がっ!じゃあ、聞くけどよ!なんだよ、このメイド喫茶は!ふざけんじゃねぇよ!文化祭舐めてんのか!テメェに女子の気持ち考えられねぇのか!?おいっ!」
あたりが静まり返る。
提案した男子や意見を言った男子は、しぼんで消えてなくなりそうだった。
のーる「…怖いですね。中々に」
まくと「…うん」
まゆ「おいっ!聞こえてんぞ!」
のーる「すみません!」
…まゆの怒りは、外の雨が止むまで収まらなかったのだった。
そんな中で、一人の闇が潜んでいるとも知らずに。
…次は、もっと頑張ります。




