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サイキョー

どうもにぃです。

早速本編スタートです。

まゆの怒りが静まるまで、十五分が経過。


まゆ「じゅあ、改めてこの五つの案…じゃなくて四つの案だけど」


まゆは、黒板を見る。


たこ焼き屋

お化け屋敷

メイド喫茶 ×なし!

合唱


まゆ「とりあえず、この四つの中から二つぐらいに、先生と相談して決めとくから。また、なんかあったら集める。じゃあ、解散」


そして、文化祭出し物決めが終わった。


予定よりも、かなり長くなってしまった。


のーる「帰りましょうか」


まくと「うん」


そこで、まくとはある約束を思い出す。


まくと「あっ、そういえば。お姉ちゃん待たせてた。ちょっと行ってくる」


のーる「いえ、お気になさらずそのまま帰っていいですよ」


まくと「いいの?」


のーる「はい。お気をつけて」


そして、二人は別れる。


まくとは、速足で下駄箱に向かう。


まくと「お姉ちゃん、すごい待たせちゃった。大丈夫かな…」


すると


???「おい」


後ろから声をかけられた。


誰だろうか。


まくとは振り返る。


ゆばき「…よう」


ゆばきだ。


大抵ゆばきがまくとに絡む理由は、ろくなことがない。


しかし、当のまくとには関係のないことだった。


これでも、二人は友達…という名のパシリなのだ。


最もまくとだけは、大切な友達だと思っているが…。


ゆばき「ちょっと今から一緒に来てくんね?」


相変わらずチャラチャラした態度で聞く。


まくと「い…いいけど」


ありすを待たせているからと断りはしなかった。


ありすにぶちのめされたゆばきに、その話題を出せば、どうなるかわからない。


まくとの勘はなんとなくそう告げているようだった。


ゆばきは、歩き出す。


まくとは、警戒せずにちょこちょこと付いていく。


着いた先は、体育館裏。


どう考えても嫌な予感しかしない。


しかし、そんなこと関係はなかった。


体育館裏に連れ込まれたまくと。


ゆばき「この前は、テメェの姉にひどい目にあったんだよなぁ?えぇ?」


どうやら、ゆばきはありすにボコされたあの件に根を持っているようだ。


まくと「そ…それは…ごめん」


まくとは、謝る。


別にまくとは悪くないはずなのだが…。


ゆばき「別に謝ってなんか言ってないんだけど?」


ゆばきは、じりじり詰め寄ってくる。


ゆばき「まっ、あんときの落とし前はつけてもらうからな?」


すると、ゆばきはまくとの胸ぐらを掴む。


まくと「っ…!」


そして、ゆばきは拳を振り上げた。


その拳が、まくとの腹めがけて振り下ろされる!


しかし


???「っ…!」


ガシッ!


何者かによって拳が制止される。


その正体は



ありす「…」


ありすだった。


まくと「お姉ちゃん…?」


ありすは、答えなかった。


ゆばきは、慌ててまくとを離し、後ろへ下がる。


ゆばき「またお前かよ!邪魔しやがって」


ありす「…」


ありすは、無言でゆばきを睨みつけている。


そこに漂うのは、ただならぬ殺気。


ゆばきは、その殺気に押されながらも、何とか平然さを取り繕う。


ゆばき「まぁいい。あんときは油断したが、今回は前回のようにはいかねえぜ?」


ありす「その割には、まくとに八つ当たりしようとしてなかった?」


ありすの声は、冷静そのものだった。


さらに、ありすの目が水色から赤色に変わっていたことに、まくとだけは気づいた。


ゆばき「チッ!このアマが!」


ゆばきが、ありすに飛び掛かる。


しかし、瞬きもさせないほどの一瞬で、出来上がっていたのは倒れているゆばきの姿だった。


ありすは…どうやらゆばきを一発殴ったらしい。


しかし、見えなかった。


イナズマよりも速かった。


ありすは、一息つく。


すると、ありすの殺気は消えた。


まくとの方を振り向くと、そこにいたのはいつもの姉、ありすだった。


ありす「大丈夫?怪我してない?」


そう尋ねる声は、先ほどとは違い、ふわっとしていた。


まるで、嵐の後の暖かい太陽のようだった。


まくと「う…うん」


ありす「よかった♪」


ありすは、笑顔でまくとに抱き着く。


頬をすり寄せる。


ありす「…今見たことなかったことにしてくれない?」


まくと「いや、多分無理」


多分どころではない。


どう考えても無理だ。


ありす「…そっか。隠そうと思ったけど、バレちゃった。私の『()()()()()』の存在」


まくと「さ…サイキョー?」


そう聞こえた。


最強ではなく、サイキョー。


ありす「うん、サイキョー。まくとを守るためのもの」


説明されても、全く分からなかった。


まくとが、質問しようとしたときだった。


???「おい」


突然、声が響いた。


どこか、聞き覚えのある声。


二人は、抱き着いたまま声のした方に視線を向ける。


そこには


まゆ「…アンタが、ありすか」


のーる「…後を追ってみたら、どういうことですか?これは」


まゆとのーる。


二人は、じっと抱き合う二人をを見ている。


まゆは、二人に詰め寄る。


視線は主にありすの方。


まゆ「…アンタ…………()()()()()()()()


まゆの返答は、予想の斜め上をいった。


怒るわけでもなく、呆れるわけでもなく、褒める。


まゆ「アンタ、やるじゃん!あのゆばきを一発でしとめるとか。しかも何あの早業!」


まゆは、興奮じみた声でそう言った。


さらに、この後もまゆの興奮は止まることを知らなかった。


そして、ありすは学校で初めて慕われる女子友達を持ったのだった。

本日もありがとうございました。

おしらせで、おそらく一週間ほど投稿ができません。

ご理解の程よろしくおねがいします。

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