第四話 魔王軍第八前線基地
楽しん読んでいってもらえると幸いです。
ライジュ『そろそろ行こうか。』
そう言って彼女は立ち上がる。
近都海『ここから遠いの?』
ライジュ『そんなかなぁ、、、。よし!背中のって!』
近都海『えっ?』
ライジュ『ほら、照れてないで。』
近都海『照れてないよ!ってか自分で歩けるし、、、。』
彼女はキョトンとした顔をした。そして私の言っていることをようやく理解したらしく、笑った。
ライジュ『あはは!違うよ違う。おんぶしてあげよってことじゃなくてね。ほら、魔法で軽く飛んでいこうと。』
近都海『魔法、、、?』
ライジュ『うん。魔法。』
私は考えても無駄だと悟り、素直に彼女の両肩に手をかけた。
ライジュ『オトゥルフは連れてかなくていいの?ホタルだっけ?名前。』
近都海『オトゥルフって生き物なの!?』
私が驚いている間にホタルは私の首に優しく巻きついた。
ホタル『キュギィイ!』
ライジュ『おっ!準備満タンだね!』
そう言うと彼女は私を背負い上げ、ぐんと足を踏ん張った。
ライジュ『行くよ〜。流風魔法 極渡風 。』
辺りから風が巻き起こる、渦を巻くそれは彼女を中心に広がり、立ち昇り、収束する。轟音が響き渡り、直後、私は、雲の上にいた。
近都海『す、凄い!!』
ライジュ『あはは!ありがとう!手だけは離さないでね〜。』
視界が一気に動き出す。爆音。土煙。煙がはれる。周囲を森に囲われた小高い丘、そこにはいくつかのテントと旗が、見えた。私たちは目的地に着いたらしかった。
ライジュ『そんな遠くなかったでしょ。』
近都海『一瞬すぎてわかなかった!ライジュさん凄い!』
彼女は満面の笑みを浮かべる。
ライジュ『ライジュさんじゃなくてライジュ姉さんと呼びなさい!』
近都海『えっ、嫌だ。恥ずいし、、、。』
彼女は激しいショックを受ける。
近都海『ライジュって呼び捨てでもいい?』
ライジュ『えー。しゃーなしね。』
少し不貞腐れながらも、彼女の表情には笑顔が感じられた。
テントの方はやけに騒がしかった。まぁ近くでこんな轟音が突然鳴り響いたのだから当然ではあろうが。私を背負ったままライジュか基地の方へ歩み寄る。一人の鎧を着た兵士がそれに気づき後方に声をかける。
鎧の兵士『第四席だ!第四席のご帰還だー!整列せよ!』
一瞬でライジュの前には兵士たちによる花道が建てられる。彼らはみな、明らかに人間ではなかった。ライジュはその道を歩きながらわたしに言った。
ライジュ『駐屯地って感じじゃないでしょ。パッと見野営地だよね。まだ設置されたばっかなの。』
ライジュに一人の兵士が歩み寄る。彼には二つの大きな角があった。
二角の兵士『第四席、そちらの人間は、、、?』
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次回 鍼を歩く
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