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第十三話 開会

楽しんで読んでいただけると幸いです!

魔族とは、魔物、魔人種、亜人種の総称である。

魔物とは、この世に蔓延る害悪が結晶化した存在であり、魔人はその血を持つ人間を、亜人は魔物以外の人外の要素を持つ人間を指す。

聖王国の国家宗教 セイクリュード神聖教では、

『人間は 常人種(ヒューマン)森人種(エルフーン)剛腕人種(ドワーフ)の三種からなり、それ以外の亜人、魔人を含んだ魔族は汚れを孕んだ邪族である。神は我々に益と害をもたらし、精霊は我々に"聖清"をもたらす。』っとされている。


城に入ってすぐの広間の正面の突き当たり、一番大きな扉がゆっくりと開く。


司会の魔族『準備が整いました。定例報告会議に出席なされる方々は、入場をお願いいたします。』


周囲の魔族達が続々と扉の方へ歩いていく。私達もそれについて行く。


魔王城に向かう道中ライジュから聞いた話では、

魔王国は、魔王とそれに連なる九人の大魔族、大魔九天王。そしてその下の貴族階級の魔族たちによって統治されているそうだ。

定例報告会議とは、一年に二回、各々が自分たちの成果を発表しあい、その成果の大きさに対して、魔王が報酬や褒賞が与えられる、大きな催しらしい。


ライジュ『まぁ、私達大魔九天王は、報酬を与える側なんだけどねぇ〜。』


講堂に入る。

広い。というか、えらく天井が高い。天窓なのも相まって、屋外にいるようだ。

講堂の最奥にはひな壇があって、てっぺんに玉座、そしてその手前には九つの椅子。そしてそれらに向かい合うように、百以上の議席が並ぶ。

私はライジュに連れられて、九つの椅子の右から四つ目の席、その後ろに立たされた。


ライジュ『ごめんね。一応私の連れ、側近って感じだから、疲れると思うけど私の後ろに立ってて。』

近都海『うん。』


ふと華やかなかおりが場を覆う。


???『ライジュさんに連れがいるなんて、、、!』


気だるげな瞳、くたびれた姿勢。そして何より目を引くのは、全身を覆う黄土色の体毛と、身体ほどの大きさの獣の尾、頭上の三角耳。


???『久しぶりっすライジュさん。その子紹介して下さいよー。』

ライジュ『海ちゃん、この狐は 大魔九天王 第五席 オウル・トックス。絶対に単身で近づかないでね。』

オウル『えー、そんな紹介の仕方ないじゃないですかー。私傷ついちゃいますよー。』


後輩感溢れるその口調と態度に、少し前の世界を思い出す。


???『いや、その紹介の仕方で正解だろ。』

オウル『えー、何処が正解なんすかー?』


ライジュの左側の席に座った男(???)は言う。


???『わかってない時点で、もうダメだ。』

オウル『そんなー。』

???『それよりライジュ、どうしてここに人間がいるんだ。』


彼がこちらを睨む。


ライジュ『うるさい、バーン。情報屋の娘をはべらせてるアンタも似たようなもんでしょ。』


バーンの後ろに立つ猫耳の少女が少し驚いた表情をとる。


バーン『あっ、ノトノトは亜人種で人間ではない。そ、それと俺は彼女とそういう仲では、、、』

ライジュ『はいはい。』


ふと気づく。

バーンと呼ばれる彼は、一体何という種類の魔族なんだろう。

褐色の肌にコーンロウのヘア、顎髭。特徴は全て人間の範疇をでないもの。他の魔族のような角や鱗、尻尾なんてものはない。

そんな事を呑気に考えていると、


ザワッッッッ!!!!!!!


空気が一気に変わる。凄まじい害悪のオーラがその場全体を包み込む。凄まじいプレッシャー。


司会の魔族『魔王様の入場です!!!!!』


クラブマスター『おっ!おいですったぞ!』

オウル『圧すごー。』


横に座る九天王達もざわつきだす。


ウェリンダ『きゃぁー、急げぇ〜!!』


壁をすり抜け講堂に入ってきたウェリンダも席に着く。

ライジュがバーンにぼやく。


ライジュ『バーン。タイタンはともかく、エラリナにゲンゴロウ。メンシリーまでいないじゃん!』

バーン『ゲンゴロウとエラリナは前線に出てて今日は来ない。メンシリーは普通に遅刻だろ。』

ライジュ『えぇー。』


ライジュが、こちらを振り向き微笑む。


ライジュ『海ちゃん。緊張しなくていいからね。』


魔王と呼ばれるそれは中央の玉座に座る。


司会の魔族『静粛に!静粛にぃー!!これよりっ!第二百二回.、魔王国定例報告会議を開会します!!!』

作品を読んでいただきありがとうございます!

次回 魔王

よろしくお願いしますー

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