第十二話 ドレスコード
楽しんで読んでいただけると幸いです。
ウェリンダ『自殺願望とか、ない?』
近都海『えっ!?じっ!?』
仰け反る私。ライジュが間に入る。
ライジュ『ちょっとウェリンダ!私の連れに変なこと吹き込もうとしないで!』
ウェリンダ『あらっ、アンデットになれば色々便利なのにぃ〜』
ライジュ『ウェリンダ、眷属増やしたいだけでしょ。』
ウェリンダ『あははぁ〜、バレた? でも、、、』
可憐な少女は微笑む
ウェリンダ『でも、ライジュちゃんがそこまでご執心だなんて、人間ちゃん、ラッキーだねぇ〜。』
私もしみじみそう思う。
ウェリンダ『それじゃあ私は、先に魔王様に挨拶に行こうか。』
ライジュ『珍しいね。』
ウェリンダ『トク様に会いたいんだよねぇ〜』
ライジュ『あぁ。』
ウェリンダ『それじゃっ!』
そういうと彼女は幽霊の身体で魔王城のてっぺんの方へ飛んで行った。
ライジュ『私達も行こうか。』
ライジュはそう言って私の手を引く。
入城。
門外の荒野とは裏腹に、城内は美しく整えられ、古代の遺跡のような重厚感と西洋の教会のような神聖さを感じかせた。
城内にはやはり沢山の魔族がおり、物珍しそうにこちらに視線を向ける。人間が魔族の本拠地にいるのだから当然か。
そんな中、一体の巨漢の魔族がこちらに両手を広げ歩み寄る。
巨漢の魔族『これはこれはライジュ様!ご無沙汰しております!』
ライジュ『、、、誰?』
巨漢の魔族『なんと!傷つきますぞ私も!魔王国 伯爵位 才恩徒 ゴドロ・サウンズアースでございます。』
分厚い脂肪に溢れんばからりの装飾品を備えた彼は、いかにも成金趣味の横暴貴族のようであった。
ライジュ『あぁ、社会衛生改革と戸籍制度改定の、』
ちゃんと有能なタイプの貴族だった。
ゴドロ『そうでございます!あぁ、覚えてもらっていて一安心ですぞ!』
ライジュ『それで、私に何か?』
ゴドロ『いえいえ、大したことではないのですが、、、お連れの、、、』
心臓がドキッとする。怖い。
ライジュ『海が何か?』
ゴドロ『海様と言うのですね、すいません。海様の格好と申しますか、服装と申しますか、これから魔王様とお会いするというのです。私に謁見用のドレスコードをさせて頂きたい。』
近都海『、、、えっ』
思わず声が出る。
ライジュ『あぁ、そういう、、、。どうする、海?』
近都海『そ、それじゃぁ、、、お願いしようかな。』
少し、嬉しかった。ドレスを着るのは小さい時の夢だったし。
私はゴドロの案内で更衣室に連れられ、そこのメイドにドレスを着付けて貰った、
アオザイのようなボリュームの少ない藍色のロングスカートで、着ていて少し照れくさくなった。
ゴドロ『よくお似合いでございます。』
ライジュ『いいじゃん!似合ってる。』
近都海『あ、ありがとう。』
作品を読んでいただきありがとうございます!
次回 開会
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